田中理事長がベトナムを訪問
2026.06.12
田中明彦JICA理事長は、6月8日から12日にかけて、ベトナム社会主義共和国の首都ハノイおよび第二の経済都市ホーチミンを訪問しました。今年4月に発足した新政権のレ・ミン・フン首相や財政大臣を始めとするベトナム政府要人と会談し、同国が目指す2045年高所得国入りに向けた日越協力について意見交換を行いました。あわせて、円借款によって完工されたホーチミン市都市鉄道1号線を乗車視察しました。
ベトナム首相府にてフン首相(右)と握手を交わす田中理事長(左)
田中理事長は、フン首相との会談において、(1) 科学技術・イノベーション・DX、(2) 企業成長・グローバル・バリュー・チェーンへの参画拡大、(3) 投資環境、及び (4) 戦略的インフラ分野での協力をJICAが推進する意向を伝えました。ベトナム政府が進める改革の方向性を支持し、上記の4つ柱を重点に置いた包括的かつ戦略的な協力を検討・実行していきたい旨を伝えました。また、フン首相が政策研究大学院(GRIPS)(旧・埼玉大学大学院)の留学経験者である点について、過去に自身が同大学院の学長であった縁を含め首相就任の祝辞を述べると共に、ベトナムの経済発展をリードしていくことへの期待を示しました。
フン首相からは、これまでのJICAによる協力への感謝が伝えられると共に、同国が目指す2桁の経済成長に資する包括的なJICA支援についての説明がなされ、科学技術/DX分野といった科学技術分野を中心に、今後の人材育成やインフラ整備等の開発協力への期待を示されました。
田中理事長とフン首相の会談の様子
また、田中理事長は、円借款事業を通じ2024年12月に開業したホーチミン市都市鉄道1号線にも乗車しました。ベトナム初となる地下区間となる都市鉄道について、「意匠を凝らした駅舎デザインも含め、世界最先端のメトロであるとの印象を受け、非常に質の高い乗車体験だった」とコメントしました。
円借款により整備されたホーチミンメトロにホーチミン市都市鉄道運営会社(HURC1)社長と共に乗車する田中理事長
今年5月に実施された日越首脳会談にて、日越両政府は「包括的戦略的パートナーシップ」の下、エネルギー、重要鉱物、人工知能(AI)、半導体、宇宙等の経済安全保障を新たな優先分野として連携を進めることを確認しています。JICAはODA実施機関として、ベトナムの経済成長及び日越協力の深化に貢献してまいります。
地下鉄駅構内にてスタッフから出迎えを受ける田中理事長