北岡理事長が水と災害ハイレベルパネル「新型コロナウィルス感染症大流行下の水防災に関する国際オンライン会議」のハイレベルパネルディスカッションに登壇

2020年8月20日

【画像】水と災害ハイレベルパネル(High-level Experts and Leaders Panel on Water and Disasters:HELP)(注)等の主催による「新型コロナウィルス感染症大流行下の水防災に関する国際オンライン会議」が8月20日に開催されました。本オンライン会議には、ハン・スンスHELP議長他、ダニロ・テュルク元スロベニア共和国大統領、浅川雅嗣アジア開発銀行総裁、アンヘル・グリア経済協力開発機構事務総長、田中明彦政策研究大学院大学(GRIPS)学長等、約20名が登壇し、40ヶ国から約300名が傍聴しました。天皇・皇后両陛下も赤坂御所において、同会議をご聴講されました。

新型コロナウィルスの感染が拡大する現状においては、水関連の災害の影響を受ける地域で感染が蔓延することを防ぐために、防災と感染症の予防措置が必要です。そこで本会合では、新型コロナウィルス感染症大流行下の水害への対処について、参加者間で知見が広く共有され、意見交換が行われました。

北岡理事長はハイレベルパネルディスカッションにパネリストとして登壇し、「水とコロナ」、「水と防災」という密接に関連する二つの課題に関して、JICA事業の成果や今後の支援方針について発表を行い、聴衆の関心を集めました。

北岡理事長は、JICAがこれまで水・衛生分野で多くの人々の命と健康を守り、生活の豊かさに貢献してきたことに触れ、感染予防のためにも水・衛生分野の協力が重要である点を主張しました。また、JICAの協力事例として、安全な水を使った手洗いを広めるマダガスカルやエジプトでの活動を紹介し、安全な水の供給に引き続き協力していくことを表明しました。

加えて、北岡理事長自身も1959年の伊勢湾台風で被災した経験に触れ、コロナ禍においても水災害リスクの削減に取り組むことの重要性を主張しました。更に、日本が事前防災に優先的に投資して災害被害を軽減してきた経験を共有し、JICAは途上国における災害リスクを削減する協力を展開していくと述べました。

発表の結びとして、JICAは「水とコロナ」と「水と防災」の両課題において、予防と人材育成を引き続き重視し、人々の命を守る協力の実施を約束しました。さらに、コロナ禍からの復興にあたっては、Build Back Betterの考え方に立ち、あらゆる脅威に対して、誰一人取り残さない、強靭な国・社会づくりを国内外のパートナーと共に目指すことを提唱しました。

会議の総括として、ファシリテーターを務めたGRIPS廣木教授は、JICAが主張した予防の重要性と、強靭な世界に向けBuild Back Betterを目指すことが重要であるという点に言及しました。

(注)水と災害ハイレベルパネル(High-level Experts and Leaders Panel on Water and Disasters:HELP)
2007年に国連水と衛生に関する諮問委員会(United Nations Secretary-General’s Advisory Board:UNSGAB)の提言を踏まえ、各国の水災害に関する政策決定者、有識者等から構成されたパネルとして設置されたもので、議長はハン・スンス元韓国首相。北岡理事長もメンバーを務めています。