イスタンブール市との共催で防災セミナーを開催

2020年8月21日

概要

会議名:災害に強い都市づくりに向けた日本の取り組み
開催日:2020年8月21日
主催:JICAトルコ事務所、イスタンブール広域市
場所:オンライン会議にて実施

主な参加者

セミナーの対象は、イスタンブール広域市及びその周辺都市における防災行政の担当者並びに大学の研究者。冒頭、イマムオール市長と宮島日本大使が挨拶。講師は、東京都立大学の中林名誉教授と日本国際協力システム(JICS)の長谷川専門家。

背景・目的

トルコにおいて多大な被害をもたらした、1999年のマルマラ海地震の発生から8月17日で21年目を迎える中、トルコでは防災ウィークとして災害対策への啓発活動が活発化している。JICAは、これを背景に、イスタンブール広域市との共催で、市の防災行政の担当者らを対象に、防災セミナーを21日に開催した。

内容

セミナーでは、防災分野の日本人専門家2名に講演をしていただいた。東京都立大学の中林一樹名誉教授は、これまで東京や神戸などの都市における防災計画の策定と実施に関して、長年に亘り関わってきたご経験があり、1999年のマルマラ海地震の際にもトルコに調査団として派遣されたことから、その豊富な知見と経験を基に、トルコの防災能力強化に向けて、「東京都の災害に強い都市づくりに向けた取り組み」と題して、巨大地震や津波に備えるための、東京都の復興計画策定の取り組みなどを、事例を交えて紹介していただいた。

また、長谷川庄司専門家は、これまで15年以上に亘りJICAの防災プロジェクトに関与してきた経験があり、2013年から3年間、トルコ内務省災害緊急事態対策庁に長期専門家として派遣された経験から、「防災分野における日本の取り組み」と題して、日本の自然災害の概要と、防災分野における法律、計画、システムについて説明いただいた。さらに、仙台防災枠組(SFDRR)2015-2030で指定されたターゲットとともに、国および地方レベルで防災計画(DRR)を策定する必要性を言及していただいた。また、日本におけるCOVID-19の対策(計画と実施)について、直近の事例を基に説明していただいた。

本セミナーを受けて、イスタンブール広域市の担当者からは、「防災分野に関する日本の取り組みを計画・実務の両面から学べたことが有意義だった」という感想が得られた。また、当日は多くの質問が予想されたものの、時間の制約により対応することができなかったため、続編として、更に詳細なワークショップを開催する予定。

セミナーは、イマムオールのTwitterアカウントでも紹介され、約900件のリツイートと約8,500件の「いいね!」が押されたことに加え、現地紙においても多数取り上げられ、トルコ市民の防災分野への関心の高さを裏付ける反応が得られた。

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イマムオール市長

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長谷川専門家

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中林名誉教授