世界銀行主催の人的資本プロジェクトグローバルフォーラムへの登壇

掲載日:2021.03.01

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3月1日、世界銀行主催のHuman Capital Project Global Forum - Investing in People and Building Resilience for Recovery -において、人間開発部保健第一グループの伊藤賢一次長がビデオメッセージを通じて登壇しました。

新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、学校閉鎖や保健医療サービスの停滞、栄養問題など人的資本(Human Capital)に深刻な影響をもたらし、強靭性強化のためにHuman Capitalへの投資の重要性が高まっています。

そのような背景のもと3月1日~2日に開催された本フォーラムは、79か国から参加者(政府、開発パートナー、企業等)を得て、さらなるHuman Capital投資に向けた革新的でマルチセクトラルな取り組みについて学びあう場となりました。

初日の1日、マリ・パンゲストゥ専務理事の司会による開会セッションで世界各国の官民の代表者が新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響について議論した後、官民の協働による革新的なサービス提供の取組みを共有する「サービス提供の再考」セッションの前に登壇した伊藤次長は、高齢化を事例として紹介しました。具体的には、JICAの普及・実証・ビジネス化事業によって、タイにおける日本の民間企業の介護支援ロボット技術「みまもりシステム」を活用し、タイの大学とも協働してサービスの効率化を図った高齢化対策の取り組みについて触れました。また、新型コロナウイルス感染症の流行で様々な制約がある中でも、サービス提供体制を整えアクセスを確保するユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進がより一層重要である点を強調しました。さらに新型、コロナウイルス感染症危機への対応として昨年JICAが発表した「世界保健医療イニシアティブ」のもと、治療、警戒、予防の観点で、高齢者含む脆弱層を誰一人取り残さない形で、人間の安全保障の実現に貢献していくことに言及し、この危機を乗り切り、持続可能な開発目標(SDGs)を達成すべく、協力し合うことを呼びかけました。

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