JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズ第3回を開催「日本のCOVID-19患者管理」

掲載日:2021.03.03

イベント |

概要

会議名:JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズ第3回
開催日:2021年3月3日
主催:JICA
場所:オンライン

主な参加者

スピーカー
 加藤 康幸 氏(国際医療福祉大学 医学部 感染症学教授)

モデレーター
 磯野 光夫(JICA 国際協力専門員)

司会
 牧本 小枝(JICA緒方研究所 主席研究員)

背景・目的

COVID-19パンデミックの収束が未だ見えない中、このような先行き不透明な困難を乗り越えていくために、日本は「誰の健康も取り残さない」ことを目標に掲げました。JICAはパンデミックや健康危機への対応に向け、パートナーである低中所得国において、治療、警戒、予防の強化に包括的に取り組んでいきます。これにより、世界の人々の命と健康を守り、感染症に負けない強靭な社会を作っていくことに貢献します。

決定的な解決策が見いだせていない中、最新の研究や現場で培われてきた知見・経験を世界と共有していくことは非常に重要です。JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズでは、日本でその分野の第一人者の専門家をスピーカーとしてお呼びし、それぞれの分野での最新の知見・経験を世界へ発信・共有していきます。

内容

第3回は国際医療福祉大学医学部感染症学の加藤康幸教授に「日本のCOVID-19患者管理」というテーマでご講演を頂きました。

厚生労働科学研究班による「COVID-19診療の手引き」検討委員会のまとめ役として、診療の手引きの作成・改訂プロセスでの臨床上の議論も交え、検査・診断方法、重症患者管理、薬物療法を含む日本での具体的な患者管理の実践について紹介いただきました。

世界62か国から411名の参加があり、質疑応答セッションでは、確定診断としての抗原検査の活用可否、中等症患者の管理方法、臨床研究実施中の薬物治療の考え方、在宅での患者管理方法など、臨床の現場から具体的な質問が多く寄せられ、貴重な情報交換の場となりました。最後に中・低所得国など医療資源が豊富にない状況においては、死亡を防ぐために重症化リスク因子(特に高齢者)に注意を払うこと、迅速診断抗原検査の導入、パルスオキシメーターによる患者モニターの重要性が述べられました。

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ウェビナーの様子1

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ウェビナーの様子2

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ウェビナーの様子3