日本・トルコ 両国の震災から10年を迎えて、学生による防災等をテーマにしたオンライン交流会を開催

掲載日:2021.03.20

イベント |

概要

開催日:2021年3月20日(土)
場所:オンラインにて実施
主催:JICAトルコ事務所、土日(とにち)基金文化センター
参加学校:
【日本】多賀城高等学校(宮城県多賀城市)
【トルコ】テンジレ・アナ中学校(ヴァン県エルジシュ市)

主な参加者

オンライン交流会は、多賀城高等学校とテンジレ・アナ中学校の校長および鈴木日本大使の挨拶に始まり、両校の学生による文化紹介・防災教育についての発表が行われました。交流会の最後は、土日基金文化センターのネジャト・ボラ・サヤン理事長、宮城教育大学の小田隆史准教授、トルコ事務所の井黒伸宏所長による講評・閉会の挨拶で締めくくられ、最終的なオンライン交流会の参加者総数は約80人になりました。

背景・目的

2021年は東日本大震災から10年目を迎える年で、トルコ東部のヴァン県で起こった大地震からも同じく10年目を迎える年になります。そのような中、学生たちは、昨今の新型コロナウイルスの影響により、活動を制限され、多くの不安を抱えながら日々を過ごしています。JICAトルコ事務所は、日本・トルコの学生がオンラインで互いの文化や防災教育を通して交流することで、この困難な状況を前向きに乗り越え、さらには防災意識の向上を図るためにオンライン交流会を開催しました。

内容

交流会では、両国の学生から文化紹介と防災教育についての発表が行われ、学生たちはお互いに質問をするなど、活発な交流会をとなりました。文化紹介では、日本・トルコの学生が両国の地理・食文化・行事・祭り等について紹介しました。日本の学生は、トルコの食文化、特にアイスクリームに興味を持ち、通常のアイスクリームとの違いについて質問する様子がみられました。トルコの学生は、日本のカプセルホテルや流行りの文化について質問をしました。

防災教育紹介では、トルコの学生からトルコの災害プロファイルや2011年のヴァン県の大地震と災害復旧活動の様子、防災対策の概要等が紹介されました。また、トルコの有名な影絵芝居(カラギョズ)を用いた防災教育教材の動画が紹介され、日本の学生は、初めて見る影絵芝居に興味津々でした。日本の学生からは、多賀城高等学校の防災科学科の紹介や、震災後の住民を巻き込んだ防災教育の取り組み、通学防災マップやフィールドワークの取り組みなどが発表されました。

オンライン交流会後の学生たちの表情は、明るく達成感に溢れ、非常に有意義な交流会となりました。JICAトルコ事務所では、今後もオンライン交流会を継続し、日本・トルコの学生たちの国際交流及び防災意識の向上をサポートしていきます。

【画像】

オンライン交流会の様子

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オンライン交流会の様子