国連開発計画(UNDP)主催シンポジウム”Development Dialogues-Managing Urban Risks and Building Resilience: An old challenge with new urgency”に永見防災グループ長が登壇
掲載日:2021.04.15
イベント |
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2021年4月15日、国連開発計画(UNDP)が主催するシンポジウム”Development Dialogues”のセッションのひとつであるManaging Urban Risks and Building Resilience: An old challenge with new urgencyがオンラインで開催され、JICAより地球環境部 永見防災グループ長がパネリストとして登壇しました。
セミナーの冒頭では、岡井UNDP総裁補兼危機対応局長より開会の挨拶があり、都市が直面する自然災害と気候変動、感染症、貧困等を含むInterconnected riskについて問題提起が行われました。
永見防災グループ長からは、災害リスクの決定要素には、内因的な、社会的・経済的なものも含めた脆弱性と、外因的なハザード曝露の両方があり、前者は「誰一人取り残さない」ためにもマルチセクターでの開発の取り組みに不可欠な一方で、後者の抑制にはハザード特性に応じた災害リスク削減のための事前防災投資が必要との説明を行いました。
さらに、災害の多段的な連鎖性を踏まえれば、災害連鎖関係の最も上流段階である自然ハザードをコントロールすることが重要かつ効果的であり、気候変動の影響も踏まえた持続可能な都市開発のうえでも、災害の連鎖関係を見極め、なるべく上流の洪水など高頻度ハザードへの備えをより強化する必要性について説明を行いました。
そして、防災・復興クラスター戦略の考え方に基づき、SDGs、仙台防災枠組と、JICAの掲げる防災重点分野の連関についても紹介を行いました。
SDGs・仙台防災枠組とJICAの掲げる防災重点分野の連関について
永見防災グループ長の発表の様子
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