2021年 パキスタンICT産業ビジネスマッチング・イベント

掲載日:2021.04.28

イベント |

概要

会議名:2021年 パキスタンICT産業ビジネスマッチング・イベント
開催日:2021年4月27日(火)~4月28日(水)
主催:独立行政法人国際協力機構(JICA)
共催:国連工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所
場所:オンライン(ZOOM)

主な参加者

在パキスタン日本大使館 松田 邦紀 特命全権大使
パキスタンIT通信省 Ajmal A Awan 国際連携局長
総務省国際戦略局 西村 卓 国際交渉専門官
一般財団法人国際情報化協力センター(CICC) 森田 宏和 協力事業部長
神戸情報大学院大学 内藤 智之 副学長
一般社団法人 組込みシステム技術協会(JASA) 武部 桂史 専務理事
国際協力機構(JICA)南アジア部南アジア部第二課 川谷 暢宏 課長

背景・目的

日本企業へのパキスタンのICT市場の紹介並びにパキスタンの企業及び政府への日本のICT産業の紹介

日本・パキスタン間のICT企業のマッチング等を通じた日本のICT企業のパキスタンへの投資促進等

内容

2021年4月27日・28日、独立行政法人国際協力機構(JICA)は国連工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所と共催の下、「パキスタン ICT産業ビジネスマッチング・イベント」をオンラインで共催しました。本イベントでは両日合わせて計230名超の方にご参加いただき両国ICT企業の日パ両方のICT市場への関心の高さがうかがえました。

本イベントでは、1日目に主なパキスタンの政府関係者・教育機関・民間企業に対して、日本のICT市場の概要や日本のICT企業が求める人材像について日本の産官学それぞれの立場からご紹介しました。2日目には主に日本の民間企業を対象に、パキスタンのICT市場としての魅力をご紹介し、6社のパキスタンのICT企業から各社の企業の製品・技術・サービスについてプレゼンテーションを行いました。

1日目の開会に際し、在パキスタン日本大使館の松田特命全権大使からはパキスタンにおけるICT産業関連での日本とパキスタンの協力は今後重要事項であることを強調し、パキスタンIT通信省のアジマル国際連携局長もパキスタンと日本の官民双方におけるパートナーシップの可能性を模索した旨を説明しました。総務省国際戦略局の西村様からは日本の経済の概要からICT産業の成り立ちについて説明し、続いて一般財団法人国際情報化協力センター(CICC)の森田様から19か国とのネットワークを築きながら5,500名の卒業生を輩出しているトレーニングプログラムについてご紹介いただきました。また、神戸情報大学院大学の内藤様からは日本のICTエコシステムの構造や政策等を紹介しながら公共セクターがICT産業振興に向けて実施すべき事項の例の提言をいただき一般社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)の武部様からは組込みシステム等の基盤が日本の製造業等も含めた産業において重要かご説明いただきました。イベント後半では、現在パキスタンのICT産業振興に向けた調査をJICAの委託により実施している株式会社国際開発センター(IDCJ)の泉様・田辺様からは日系企業へのアンケート調査等から見えた日系企業がパキスタンを含めた外国人材に求めるスキル(日本語能力・専門性等)やパキスタンICT人材のICTスキル調査の調査結果等について説明しました。

2日目の開会にあたり、JICAからはパキスタンの市場としての可能性や、民間企業が海外進出する際のJICAの活用方法について説明しました。また、パキスタンIT通信省のアジマル国際連携局長からは近年パキスタンでは急激にICT輸出額が増えていることや、世界有数のICT系フリーランス人材を擁している国であることを挙げ、パキスタンのICT市場の魅力についての説明を行いました。また、ピッチングセッションではパキスタン国内有数のICT企業であるSystems Limited, TeReSoLやAI画像処理技術、手話通訳に係るアプリケーション等を通じたビジネスを行っているスタートアップ等計6社による技術・事業内容のプレゼンテーションが行われました。イベントの後半の個別商談会ではピッチングを行ったパキスタン企業6社のうち、5社が日本企業と個別面談を行いました。

JICAは今後もこのようなパキスタンの産業振興に資するイベントを開催していく予定です。

資料

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JICA南アジア部南アジア第二課課長発表

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JICA南アジア部南アジア第二課課長発表