アルゼンチン・ラプラタ大学で本格的な日本開発研究講座(JICAチェア)が開講

掲載日:2021.05.17

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2021年5月17日、国立ラプラタ大学において日本開発研究講座(「JICAチェア」)のオープニングセミナーと第1回の講義が開催されました。

セミナーの冒頭では、ラプラタ大学アルメンゴル副学部長、中前隆博在アルゼンチン日本大使より挨拶があり、武田浩幸JICAアルゼンチン支所長のプレゼン、「近代化を知る7章」プロローグ(西語版)の放映及び日本研究のために必要な学術図書(英語版)の寄贈が行われました。

第1回目の講義は、同大学国際関係研究所アジア太平洋学科日本研究センター所長・小那覇セシリア教授が、「日本の発展の歴史」に関する講義を行いました。講義では、「近代化を知る7章」第1章の北岡理事長の講義内容に言及しつつ、特に明治以降の日本の発展の歴史を紹介し、参加者の知的好奇心を刺激する講義が行われました。同教授はアルゼンチンを代表する日本研究者(歴史学)で、2017年には旭日小綬章を授与されています。

この講義には、日本に関心を有する学生、大学関係者、域内のチリ、メキシコ等からアクセスがあり、ラプラタ大学側はZoomでの参加者を上限100人に設定していたのですが、実際はこれを超えるアクセスがあったとのことです。

今回の「JICAチェア」は、将来同大学で大学院研究科としての設置が計画されている日本研究専攻科の基礎となるものとして開講されたもので、今後、本講座では、「日本の近代化を知る7章」を軸に、政治、経済、経営、教育、法制度等を、国内外の講師により、本日の講義を含み全16単元が実施される予定です。

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参加者100名の一部

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アルメンゴル国立ラプラタ大学副学長

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寄贈図書