JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズ第4回を開催「COVID-19の重症化マーカー」

掲載日:2021.05.20

イベント |

概要

会議名:JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズ第4回
開催日:2021年5月20日
主催:JICA
場所:オンライン

主な参加者

スピーカー:(発表順)
 磯野 光夫 (JICA緒方研究所 客員研究員)
 杉山 真也 氏(国立国際医療研究センター研究所 ゲノム医科学プロジェクト副プロジェクト長)
 野入 英世 氏(国立国際医療研究センター 中央バイオバンク事務局長)

背景・目的

COVID-19パンデミックの収束が未だ見えない中、このような先行き不透明な困難を乗り越えていくために、日本は「誰の健康も取り残さない」ことを目標に掲げました。JICAはパンデミックや健康危機への対応に向け、パートナーである低中所得国において、治療、警戒、予防の強化に包括的に取り組んでいきます。これにより、世界の人々の命と健康を守り、感染症に負けない強靭な社会を作っていくことに貢献します。

決定的な解決策が見いだせていない中、最新の研究や現場で培われてきた知見・経験を世界と共有していくことは非常に重要です。JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズでは、日本でその分野の第一人者の専門家をスピーカーとしてお呼びし、それぞれの分野での最新の知見・経験を世界へ発信・共有していきます。

内容

第4回は、国立国際医療研究センターの野入英世氏と杉山真也氏に、新型コロナウイルスに感染した患者が重症化するかどうかを予測する「重症化マーカー」について、杉山氏には血液検査、野入氏は尿検査の研究成果と臨床現場における導入状況についてご説明いただきました。

世界49か国から498名の参加があり、質疑応答セッションでは、他の疾患との関係、検査に必要な資機材、各重症化マーカーの適切な測定時期や効果など、臨床の現場から具体的な質問が多く寄せられ、貴重な情報交換の場となりました。

COVID-19の患者は8割以上が軽症ですが約2割は重症化するとされており、また軽症の患者が容態が急変して重症化することもあるため、両氏からは適切な検査による早期診断の重要性が強調されました。

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ウェビナーの様子1

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ウェビナーの様子2

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ウェビナーの様子3