オンライン・セミナー「多文化共生・日本社会を考える」連続シリーズ 第2回「“葱”という漢字には“心”がある -日系人として農業に挑戦した努力と心-」の実施報告・録画映像のお知らせ

掲載日:2021.09.07

イベント |

概要

オンライン・セミナー「多文化共生・日本社会を考える」連続シリーズ 第2回「"葱"という漢字には"心"がある -日系人として農業に挑戦した努力と心-」の実施報告・録画映像のお知らせ
開催日:2021年9月7日
主催:JICA
場所:オンライン・セミナー(Zoom)

主な参加者

講師:斎藤 俊男 氏(Walter Toshio Saito。株式会社ティー・エス会長、在日ブラジル学校協議会(AEBJ)理事長)
挨拶:吉田 憲 氏(JICA中南米部 部長)
参加者:計 約160名

背景・目的

150年以上前から海外に移住した日本人の子孫、日系人は中南米に200万人以上を数え、日本国内にも約30万人が在住している。国内の日系社会の現状・課題、日系人の日本社会への貢献、共栄共存、日本のあるべき姿などを題材にJICA内外の関係者に情報発信・共有を行い、今後の課題解決に資することを目的としたセミナー、「多文化共生・日本社会を考える」連続シリーズを今年度開催。その第2回が、日系2世で農業起業家として活躍する斎藤氏を講師として開催されました。

内容

1990年にデカセギとして来日し、信頼を得て人材派遣会社を経営していた日系2世の斎藤俊男氏。2008年のリーマン・ショックにより、450名いた派遣社員が80名に減り、3億円の借金が残された。土地も技術もない素人同然の立場で農業を始め、今では「葱王」のブランド名で80名の従業員の生活を支える農業生産法人を設立。日系ブラジル人学校も運営するなど社会貢献も多く手掛ける、日系外国人として日本で生きる数々の苦労に信頼と行動力で歩んできた、努力と"心"のストーリーをお話しいただきました。

参加者のアンケート結果では、90%が大変満足・満足と答えられ、「人と人(日本人と日系ブラジル人他)との交流を大切にしようと心がけた武士道精神にも似た、斎藤氏の生きようとする姿勢が貫かれていたと思い、学ぶことの多かった心温まる講演」などのご意見もいただいています。

動画は約1時間14分。

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