REDCONウェビナー“Partnership for the Framework 2030:Creating an Enabling Environment for Cooperation to Support Developing Countries”にて防災・復興グローバル・アジェンダを紹介
掲載日:2021.10.12
イベント |
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2021年10月12日、REDCON(Resilience on Emergency & Disaster Conference)Asia(注)のウェビナーシリーズとして"Partnership for the Framework 2030:Creating an Enabling Environment for Cooperation to Support Developing Countries"がオンラインで開催され、JICAより地球環境部永見防災グループ長がパネリストとして登壇しました。
本ウェビナーは、仙台防災枠組みのターゲットF(開発途上国への国際協力を大幅に強化する)に関して、アジア太平洋地域の防災協力の現状や今後の課題等についての情報発信と議論をすることを目的とし、アジア地域を中心とした国々の政府組織、民間セクター、非政府組織、アカデミアから関係者が参加しました。
永見防災グループ長からは、JICAのグローバル・アジェンダの3つのクラスターを通じた防災・復興協力方針について紹介があり、長期的な事前防災投資の重要性と、その事例としてフィリピンの治水分野における協力の成果を共有しました。JICAのターゲットFへの貢献に関しては、これまでの実績と現在進行中の協力実施状況を説明しました。また、気候変動の影響を考慮した防災への取り組みは、先進国から途上国への国際協力といった枠組みを超えて、日本も含めた各国が協力して効果的な対策を模索していく必要がある点を強調しました。
パネルディスカッションを通じて、災害による被害は増加の傾向にあるものの、死者数に関しては減少傾向にあり、これまでの取り組みにより一定の成果もみられている点が指摘されました。今後取り組まなければいけない気候変動対策も含めた防災の課題に、それぞれのパートナーが引き続き協力していく重要性を確認し、ウェビナーが締めくくられました。
(注)REDCON(Resilience on Emergency and Disaster Conference)Asiaは、今年12月7~9日に開催されるアジア太平洋地域の国際会議で、タイ内務省防災局(Department of Disaster Prevention and Mitigation)とVNU Asia Pacific(オランダの国際会議・エキシビション運営を専門とするRoyal Dutch Jaarbeursグループ会社)が企画・運営し、UN-ESCAP、UNDRR、Asian Disaster Preparedness Center等の国際機関も参画している。
REDCONウェビナーシリーズに出席したパネリスト
気候変動を考慮した防災のための協力の必要性を強調
パネルディスカッションの様子
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