ペルー国立サン・マルコス大学アジア研究センター(CEAS)と共催の第3回JICAチェアに約1,000名が参加

掲載日:2021.11.18

イベント |

概要

会議名:第3回ペルーJICAチェア
開催日:2021年11月18日(日本時間)
共催:国立サン・マルコス大学、JICA
場所:オンライン

主な参加者

在ペルー日本国大使館 片山大使、国立サン・マルコス大学 ヘリ・ラモン学長、国立サン・マルコス大学アジア研究センター カルロス・アキノ所長、JICA留学生 フアン・ディエゴ・サムディオ氏(同アジア研究センター教員)、JICA北岡理事長、国立サン・マルコス大学教員、学生など

背景・目的

JICAは、開発途上国の各分野で将来のリーダーとなる人材を育成すべく、本邦の大学と連携し、2018年に「JICA開発大学院連携プログラム」を立ち上げました。このプログラムの一環として、JICAは日本の開発経験を学ぶ機会を国外にも広げるため、開発途上国各国のトップクラスの大学等を対象に、「日本研究」の講座設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を開始しました。

ペルーにおいては、米大陸で最も古い大学であり、今年創立470周年を迎える国立サン・マルコス大学に設立されたアジア研究所(CEAS)とは、過去2回に渡って「日本の近代化7章」の教材を使用したJICAチェアを開催しており、2021年11月はCEASの創立3周年にあたることから、第3回JICAチェアの開催が実現しました。

内容

本ウェビナーの冒頭では、放送大学と共に共同製作を行った「日本の近代化を知る7章」より、第1章「明治維新:日本近代化の原点」のDVD上映をスペイン語で行いました。更に、同講義を行ったJICAの北岡理事長が登壇し、ペルーに向けたメッセージとして、日系人社会の存在など日本とペルーの歴史的な友好関係を強調し、これまで構築された信頼関係をもとに双方の協力を更に深化させていきたいと述べました。その後、北岡理事長はウェビナーに参加したペルー側の参加者と活発な意見交換を行い、参加者からは、明治維新で行われた改革がその後の日本やアジアの発展にどのように寄与したか、など講義内容への関心の高さが伺える質問がなされ、日本の近代化において明治維新が担った役割について様々な観点から北岡理事長より説明がありました。また、ウェビナーには在ペルー日本国大使館の片山大使および国立サン・マルコス大学のラモン学長も出席され、JICAチェア継続の重要性について触れると共に、今後もペルーの発展に向けて、引き続き双方の協力関係を深めていくことの重要性や期待が述べられました。本ウェビナーには約1,000名が参加し、ペルー人参加者が日本への理解を深める重要な機会となりました。

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ウェビナー終了後の参加者を含めた集合写真

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北岡理事長とオーディエンスのライブディスカッションの様子