チュニジア国立行政学院での「JICAチェア」短期集中講義スタート

掲載日:2021.12.03

イベント |

概要

会議名:チュニジア国立行政学院での「JICAチェア」短期集中講義
開催日:2021年12月3日
主催:JICAとチュニジア国立行政学院(以下、「ENA」Ecole Nationale d'Administration de Tunis)の連携
場所:チュニジア・チュニス、オンライン

主な参加者

会場:ラビディENA学長、ENA学生約50名、篠原JICAチュニジア事務所長
オンライン:清水日本大使、田所慶應大学教授

背景・目的

JICAは、開発途上国の各分野で将来のリーダーとなる人材を育成すべく、本邦の大学と連携し、2018年から「JICA開発大学院連携プログラム」を実施しています。この一環として、海外のトップクラスの大学などを対象に、日本の開発経験を学ぶ機会を国外にも広げることを目的とした「日本研究」の講座設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を新たに開始しました。

政府・公共団体・地方自治体などでの幹部候補としての活躍が期待されるENAの学生が、本プログラムを通してチュニジアの開発・発展について考察し、また日本への関心を高めることが期待されており、今回の式典・短期集中講義の開催に至りました。

内容

当日は、ラビディENA学長や清水日本大使より、JICAチェアの実施はENAの国際化や二国間の協力深化に資するなど挨拶があり、篠原JICAチュニジア事務所長からは、チュニジアの将来のリーダー育成に貢献したい意向が示されました。その後、JICAチェアの実施を含むENA-JICA間の協力覚書が締結されました。

引き続いて、約50人のENA生を対象に、2019年にJICAと放送大学が共同で制作したDVD教材「日本の近代化を知る7章」のうち「第3章 戦後日本の政治外交」を活用し、田所慶応大学教授による講義・質疑応答が行われました。

田所教授の講義後の質疑応答・議論では、チュニジアにとって関心が高いと思われる民主主義と経済成長の関係をはじめとした多様な質問が出され、非常に活発な議論が行われました。最後に、ENAより、これを契機として日本に関心をもつENA生による「日本サークル」の設立が発表されました。

当イベントの様子は現地報道でも複数取り上げられました。今後も別の章を活用した講義や図書の寄贈を通じ、更なるENA-JICA関係の強化を目指していきます。

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清水大使による挨拶

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協力覚書の署名(左:篠原所長、右:ラビディ学長)

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質疑応答の様子1

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質疑応答の様子2