ラオスでJICAチェア特別講義を実施

掲載日:2022.02.03

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2022年2月3日(木)、ラオスにおいてJICAチェア特別講義を実施しました。本イベントは、北岡理事長が国連大使として勤務した際に共に国際社会の発展に努めたラオスのアルンケオ元国連大使の著書「Small Countries, Big Diplomacy -Laos in the UN, ASEAN and MRC」の出版記念講演と併せて、ラオス日本センター(LJI)と共催で実施しました。

第一部の出版書籍に関する記念講演では、冒頭に北岡理事長より、国連大使を努めた際のアルンケオ氏との歩みや、JICAのラオスでの取り組みなどついて紹介しました。続いて、アルンケオ・キッティクン元国連大使、および共同執筆者のメコン川委員会(MRC)事務局アヌラック・キッティクン代表が、書籍に関する基調講演を実施しました。国際機関での外交政策に係る経験、および著書の内容をふまえて、メコン地域の中心部に位置し大国に囲まれた内陸国のラオスが、外交の力で国際社会における立ち位置および自国の利益をいかに最大化してきたかについて、知見を共有しました。

第二部のJICAチェア特別講義では、園部哲史ADB研究所所長が「日本の経済発展」に関する講義を行い、ラオスの経済社会開発の推進に向けて日本の経験および教訓を共有しました。「内陸国かつ小国であるラオスの経済発展のためには何が必要か」、「農業の高度化と工業化は両立しうるのか」など、活発な質疑応答が行われました。

参加者にはカムペーン商工業大臣、プット教育スポーツ大臣、トンサワン人民革命党中央対外関係委員長、センドゥアン・ラオス日本友好協会会長、ポーサイ外務副大臣、プラティトゥ駐ラオスインドネシア大使(駐ラオス外交団代表)、小林駐ラオス日本大使、フォンサムット駐日ラオス大使などをお迎えし、会場・オンラインあわせて計130名が参加する会となりました。

本イベントでは、ラオス政府関係者、およびラオス国立大学関係者などから、日本の発展にかかる知見などに高い関心や意欲が示されると共に、今後ラオスにおけるJICAチェアの更なる展開に向けて、JICAチェアの認知度を高める絶好の機会となりました。また、日本留学経験があるプット教育スポーツ大臣やフォンサムット駐日大使なども参加いただき、今後、日本とラオスの更なる関係の深化・発展やJICAの協力の推進が期待されます。

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北岡理事長による冒頭挨拶

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アルンケオ元大使講演

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ADB研究所・園部所長の講演

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会場の様子