2022年2月21日~25日 ブルンジ海事港湾鉄道局幹部によるタンザニアスタディツアーの実施

掲載日:2022.02.25

イベント |

概要

開催日

2022年2月21日~25日

主催

  • JICA
  • タンザニア港湾局(TPA)

場所

タンザニア(ダルエスサラーム港及びキゴマ港)

主な参加者

ブルンジ海事港湾鉄道局ジャック・ビジリマナ局長、ディオメデ・ナヒマナ部長、アポリネール・ンクランガ技術顧問兼JICA港湾改修案件担当

背景・目的

ブジュンブラ港は1958年に建設されて以来、大規模な改修をされたことがなく老朽化が進行していました。2014年に無償資金協力「ブジュンブラ港改修計画」の実施が合意され、治安悪化等による事業の延期や一時中止はあったものの、2021年8月に工事を再開し2023年3月完工を予定しています。
今般のスタディツアーは、改修後のブジュンブラ港の港湾運営管理が適切に行われるよう、ブルンジ海事港湾鉄道局(AMPF)関係者の能力向上を目的に実施されたものです。実施に当たっては、AMPFからの要望を受け、JICAルワンダ・タンザニア両事務所による調整のもと、TPAの協力を得て、近隣港であるタンザニアのダルエスサラーム港及びキゴマ港を訪問することとなりました。

内容

本スタディツアーは、(1)コンテナターミナルと船舶修理施設の運営管理に関する理解度向上、(2)異なる専門性や経歴を持つ人材の効率的な配置に関する知見獲得、(3)AMPFとTPAとの良好なネットワーク構築を目的に実施されました。代表団は両港(ダルエスサラーム港、キゴマ港)への訪問を通して、コンテナターミナルなど港湾施設の日々の管理や、TPAが直面している課題(例. ダルエスサラーム港内の混雑状況やキゴマ港のインフラ老朽化)などを学びました。

コンテナターミナルでは、ターミナル内でのコンテナ取り扱い手順、ターミナル全体の管理・運営体制等についても意見交換・知見共有が行われました。特にキゴマ港では、老朽化が進むコンテナターミナルではあるものの、最新の処理設備を活用し適切に運営・管理がなされている点について説明を受け、ブジュンブラ港の今後の設備投資計画や運営計画を検討する際の示唆が得られる機会となりました。また、いずれの港のスリップウェイ(「斜路」、船の建造や修理のために、沿岸に設けられた施設)も老朽化が進んでいるものの適切に運用・管理されており、今後ブジュンブラ港での管理方法を検討していく上で非常に参考となる教訓が多数共有されました。

引き続き、JICAはブルンジ国内の物流の促進及び東アフリカ共同体域内及びアフリカ自由貿易圏(AfCFTA)の活性化に向けてブジュンブラ港改修工事を進めるとともに、改修後を見据えてAMPFの港湾運営技術習得及び能力向上のために研修等の機会提供を通して支援を強化していきます。

写真はダルエスサラーム港でのタンザニア港湾局との意見交換及びコンテナターミナル、スリップウェイ視察の様子

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