2022年2月21日~26日 ルワンダにおける中央アフリカ共和国向け社会統合スタディツアーの実施
掲載日:2022.02.26
イベント |
2022年2月21日~26日
ルワンダ国キガリ市、ムサンゼ郡
中央アフリカ共和国 武装解除・動員解除・社会復帰・本国送還担当省(Ministère chargé du désarmement, de la démobilisation, de la réintégration, du rapatriement et du suivi de l'accord politique pour la paix et la réconciliation.)大臣顧問など計11名
JICAはルワンダにおいて、2005年~2014年に2フェーズにわたり障害を持った除隊兵士及び一般障害者の社会復帰を支援するプロジェクトを実施しました。その後も2019年まで当該協力のインパクトをモニタリングしてきました。2019年2月には、一連の協力成果も踏まえ、ルワンダ国キガリ市にてRDRCと連携してナイジェリア・南北スーダン・ソマリアの代表団を招き、平和構築セミナーを開催する等、協力成果の拡大を図ってきました。
ルワンダと中央アフリカ共和国の2国間関係は、ルワンダ政府が国連中央アフリカ多次元統合安定化派遣団(MINUSCA: Multidimensional Integrated Stabilization Mission in the Central African Republic)に最大規模の人的貢献(警察官・軍隊)をするなど、良好な関係にあります。こうした背景のもと、2021年2月の中央アフリカ共和国外務大臣によるルワンダ訪問時の外相会談での協議内容を踏まえ、JICAよりRDRCに対してアプローチしたことがきっかけとなり今般の社会統合スタディツアーが実現しました。
中央アフリカ共和国からの派遣団は武装・動員解除・社会復帰・本国送還担当省の大臣顧問を団長とする11名で構成され、全プログラムに意欲的に参加しました。
まず、RDRCによるルワンダでの武装解除・動員解除・社会復帰(DDR:Disarmament, Demobilization, and Reintegration)に関する解説、国防省や司法省の役割等について、講義が行われました。その後、派遣団は北部県ムサンゼ郡にあるムトボ動員解除センターを訪れ、元戦闘員が社会復帰をする上で不可欠な技術訓練の実施状況を視察。後半にはDDRに関する組織づくりやプログラム運営の講義・議論を経て、中央アフリカ共和国でのDDRプログラムが策定されました。中央アフリカ共和国側にとっては具体的なプログラムを形成できる場となり、ルワンダ側にとってはこれまで培ったDDRの知見を発信し、組織としての能力を向上する価値ある機会となりました。
今後は、今次プログラムの実施結果をルワンダ側関係機関とレビューし、同プログラムの他国への展開についても検討していく予定です。
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