水分野においては二国間援助機関として世界最大規模の協力を行っているという実績や、気候変動や防災、上下水道、灌漑、統合水資源管理などの、水に関わる諸課題に対する協力方針を説明:第4回アジア・太平洋水サミット【開催期間:2022年4月23日(土)~24日(日)】

掲載日:2022.04.24

イベント |

概要

会議名:第4回アジア・太平洋水サミット
開催日:2022年4月23日(土)~2022年4月24日(日)
アジア・太平洋水フォーラム(APWF)と熊本市の共催
場所:熊本市・熊本城ホール(熊本県熊本市中央区桜町)

主な参加者

  • アジア太平洋地域(49カ国中、対面参加国は11か国)の国家元首・首脳・閣僚級を含む政府関係者
  • アジア太平洋地域の水関連の問題に取り組む国連機関、その他国際機関・地域間機関、研究機関、NGO・NPO、民間企業、事業体
  • 日本国政府関係省庁、自治体・事業体、アジア太平洋地域の水関連課題に取り組む専門機関(政府関係機関、民間企業、学術機関、NGO・NPO等)

オンライン、ビデオメッセージを含めると38カ国から約3,000名の参加

背景・目的

アジア太平洋地域における、急速な人口増加、経済発展、気候変動による水不足や水質汚濁、洪水被害の増大などの水に関する声を取りまとめ、世界の優先課題として提起するとともに、地域の英知を結集し、課題の解決を図るための水の国際会議。

アジア太平洋地域(49カ国)の首脳・閣僚級を含むハイレベルを中心に、オンライン・対面によるディスカッションを経て、水問題に対する認識を深め、その解決に向けた行動を促進しました。

内容

開会式には天皇・皇后両陛下がオンラインでご臨席され、おことばを述べられるとともに、記念講演をされました。首脳級会合では岸田総理が基調講演を行い、今後5年間に約5,000億円の支援を行うとする「熊本水イニシアティブ」を発表し、参加者の水問題に取り組む決意を示す「熊本宣言」が採択されました。

JICAからは、「ハイレベルステートメント」に田中理事長がビデオメッセージを寄せたほか、分科会「水供給」、分科会「水と衛生/汚水管理」、統合セッション「ガバナンス」に小野寺理事が登壇し、統合セッション「ファイナンス」に竹谷防災分野特別顧問が登壇しました。これらの発表においては、JICAが水分野においては二国間援助機関として世界最大規模の協力を行っているという実績や、気候変動や防災、上下水道、灌漑、統合水資源管理などの、水に関わる諸課題に対する協力方針を説明しました。

また、分科会「水供給」では、サモア水道公社の総裁が登壇し、沖縄県内の水道事業体との連携によるJICAの支援によって、水道サービスと水道事業経営の劇的な改善が達成された事例を発表しました。

会議の成果は、2023年3月に予定されている国連水会議をはじめ、広く国際社会に向けて発信される予定です。

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開会式にオンラインでご臨席されおことばを述べられる天皇陛下

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首脳級会合における岸田総理の「熊本水イニシアティブ」発表

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第4回アジア太平洋水サミットにおける田中理事長のハイレベルステートへの登壇

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統合セッション「ガバナンス」で閉会挨拶を行う小野寺理事

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統合セッション「ファイナンス」で基調講演を行う竹谷防災分野特別顧問

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分科会「水供給」で開会挨拶を行う小野寺理事