イラン、タンザニア、フィリピン、日本の4か国を結び「参加型地域社会開発プロジェクト」の知見共有オンライン・ワークショップが開催されました!

掲載日:2022.08.02

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2022年8月2日(火)、JICAイラン事務所はイラン内務省、自治体村落管理機構(MRMO)向けに実施している技術研修の一貫として、イラン、日本、フィリピン、タンザニアの4か国をオンラインで接続し、参加型地域社会開発(PLSD)の知見共有ワークショップを開催しました。4か国の行政関係者等60名以上が参加し、参加型地域開発をめぐる経験共有、意見交換が活発に行われました。

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実践例から学ぶPLSD(参加型地域社会開発)

イランでは、内務省自治体村落管理機構(MRMO)が主体となり、村落自治体における住民参加による公共サービスの向上が進められています。JICAは住民参加型地域開発の考え方や実践例を共有するために、2020年度よりMRMO職員向けにPLSDの技術研修を実施中です。PLSDは大濱裕氏により考案、体系づけられた参加型地域開発手法の一つで、日本及び諸外国の地方自治体現場にも適用されており、フィリピンやタンザニアではPLSDをベースにした地域開発プロジェクトが実施されています。今回のワークショップでは、理論をどのように実践に移すのか、タンザニアとフィリピンの行政官達がそれぞれPLSDをベースにしたプロジェクト経験をイラン側50人以上の参加者に紹介し、活発な意見交換がなされました。

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JICAイラン事務所東所長の開催挨拶、PLSD専門家の大濱教授、鈴木氏、織部氏とイラン内務省関係者

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フィリピンのプロジェクト紹介

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タンザニアのプロジェクト紹介

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PLSD考案開発者でもある大濱教授より住民参加型地域社会開発に必要なポイントの説明

最後に研修コースリーダーでもある大濱先生より、参加型地域開発は一晩では成立しない、10年単位で実施を見守る「忍耐」と、絶え間ない「維持管理と改善」が必要であるとの提言がなされました。

JICAイラン事務所は、引き続きMRMOへの協力を進めると共に、同イベントがイランの住民参加型公共サービスの展開を進めてゆく上でのヒントになることを期待しています。