【公益社団法人日本地理学会・JICA共催】2022年度サマースクール「都市開発分野の国際協力と地理空間情報の活用」を開催しました!

掲載日:2022.09.02

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2022年9月2日(金)、公益社団法人日本地理学会(以下、地理学会)とJICAとの共催で2022年度サマースクール「都市開発分野の国際協力と地理空間情報の活用」を開催しました。地理学会では、実社会における地理学に関連した技術・知識を学ぶ機会として本サマースクールを開催しております。2022年度はJICAが共催となり「都市開発分野の国際協力と空間情報の活用」をテーマに、開発途上国の都市課題に対して、地理学を活用してどのような国際協力が可能か、JICA企画のプログラム(講義とワークショップ)を通して学ぶことを目的に実施しました。主たる対象は地理関連分野に関心のある大学生・大学院生ですが、地理分野に関心のある高校教員などの参加も歓迎し、当日は対面とオンラインのハイブリッドで計39名が集まりました。

本サマースクールでは、JICA職員からの国際協力の役割・意義に関する講義に始まり、同じくJICA職員による講義が都市開発と地理分野の国際協力に関して実際の事例を交えた内容で続きました。その後は専門性を深めた内容となり、高精度測位の仕組みと意義およびそれを支える国際連携の取組みについて国土地理院職員より講義がありました。3つの講義を踏まえ、都市課題の発見・解決方法の検討を通してJICAの国際協力を疑似体験するワークショップが行われました。最後は地理空間情報が活用されてきた歴史や国内外の事例を通してその将来の展望を考える内容の講義が一般社団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)職員により行われてプログラムが終了しました。

2022年度サマースクールの概要

1.日時

2022年9月2日(金)

2.会場(ハイブリッド開催)

JICA本部(麹町)/Zoomミーティング

3.主催者

公益社団法人日本地理学会、JICA

4.プログラム

講義1:国際協力はなぜ必要か(JICA)
講義2:都市・地域開発と地理空間情報の活用(JICA)
講義3:測地学の国際連携-変動する地球の正確な形を測るために-(国土地理院)
ワークショップ1):この街の都市課題は?(JICA)
ワークショップ2):選んだ都市課題を解決するためのプロジェクト形成を体験しよう!(JICA)
講義4:地理空間情報が社会に与えるインパクト(JIPDEC)

参加者の声

当日の参加者からは「講義内容が豊富で全体として充実した内容だった」、「地理学を専攻しておらず不安だったが分かりやすいプログラムで、地理分野の理解が進むだけでなく、他の参加者の発言や考え方は自分にとって刺激になった」、「地理空間情報の様々な活用方法について知ることができてよかった」「地理学科の学生として自分のキャリアを考える上で参考となった」、「現職の高校教員として新科目の『地理総合』を扱うなか、今回のサマースクールが授業づくりに生かせる内容であり有意義であった」などの意見がありました。

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JICA職員による講義の様子

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ワークショップの様子

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学生によるプロジェクト発表の様子

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対面参加者の集合写真