モルディブ国立大学でのJICAチェア講義

掲載日:2022.09.25

イベント |

概要

開催日:2022年9月22日(木)、9月25日(日)
主催:JICA、モルディブ国立大学
場所:モルディブ国立大学講堂(モルディブ共和国)

主な参加者

  • 黒田一雄 早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科長・教授
  • モハマッド・シャリーフ モルディブ国立大学副学長
  • 竹内みどり 在モルディブ日本国大使

背景・目的

9月22日(木)および25日(日)に、モルディブ国立大学(Maldives National University)において、黒田一雄・早稲田大学大学院アジア太平洋研究科長・教授によるJICAチェア講義を実施しました。モルディブ国立大学では、2022年2月に「JICAチェア導入セミナー」を実施しましたが、今回の講義は同大学とのJICAチェアの本格開催に位置づけ、日本研究に対する幅広い関心醸成を図るべく大学教員・学生ともに参加できる公開講演会の形式にて実施し、会場・オンライン含めて112名が参加しました。

内容

9月22日(木)は『History of Japan's Educational Development-Implication for Maldives(日本の教育発展の歴史~モルディブへのインプリケーション)』と題して講演を実施。動画も活用しつつ、明治維新から現在に至る日本の教育システムの近代化について時代ごとの特徴を説明し、その後、OECDによる調査の結果等から見える現代の日本の教育の特徴について紹介しました。参加者からは教育の質確保に向けた教員給与水準、教育予算の適正規模、望ましい学校カリキュラム構成等について活発な質疑応答が行われました。

9月25日(日)は『Japanese Education from the International Perspectives - Implication for Maldives(国際的な視点から見た日本の教育~モルディブへのインプリケーション)』と題して講演を実施。特に高等教育分野に焦点を当て、日本の大学における国際化の歴史、近年のヨーロッパやアジア地域内の国際的な学生移動動向について紹介。特に日本を含む東アジア地域・アセアン地域における大学間協定締結や域内交換留学の拡大に触れ、こうした大学ネットワークとの連携にモルディブの高等教育発展の可能性を示唆されました。また、竹内みどり在モルディブ日本国大使より挨拶が行われ、モルディブ日本国交樹立55周年にあたる本年にモルディブにおいてJICAチェア講義を実施することの意義、および本講義を通じて日本の大学への関心が高まり、モルディブから日本への留学生が増加することへの期待が述べられました。

資料

【画像】

竹内大使による挨拶

【画像】

黒田教授による講義

【画像】

高城支所長による挨拶

【画像】

会場からの質問の様子