北岡特別顧問がポーランドのポーランド日本情報工科大学およびワルシャワ経済大学でJICAチェア特別講義を実施

掲載日:2022.10.05

イベント |

概要

ポーランド日本情報工科大学におけるJICAチェア特別講義
開催日:2022年10月5日(水)
場所:ポーランド日本情報工科大学
主な参加者:北岡伸一JICA特別顧問、宮島昭夫在ポーランド日本国大使、ポーランド日本情報工科大学学長、日本に強い関心を持つ学生など約200名

ワルシャワ経済大学におけるJICAチェア特別講義
開催日:2022年10月6日(木)
場所:ワルシャワ経済大学
主な参加者:北岡伸一JICA特別顧問、宮島昭夫在ポーランド日本国大使、ワルシャワ経済大学副学長、日本や国際政治について関心のある学生など約100名

特別講義

2022年10月5日(水)にポーランド日本情報工科大学にて、10月6日(木)にワルシャワ経済大学にて、北岡伸一JICA特別顧問(前JICA理事長)が、両大学の学生らを主な対象として「JICAチェア特別講義」を実施しました。
JICAは1989年から2008年まで、ポーランドの市場経済化及び民主主義への円滑な移行に資するため、技術協力を中心に多岐にわたる分野で協力を実施しました。
その一環で1994年に設立されたポーランド日本情報工科大学では”Meiji Restoration: Full-start of Japanese Modernization”と題する講義を行いました。学生との間の質疑では、鎖国から近代化への大きな流れの中で日本にとっての重要なターニングポイントはどこか、日本がどのようにして現在のようなグローバルパワーになったのかといったディスカッションがなされました。特別講義とディスカッションを通じて、非西洋から先進国となった最初の例である日本がいかにして伝統と近代を両立させ、自由で平和で民主的な国を作り上げたかについて、学生の理解を深めることができました。
ワルシャワ経済大学では”Recent developments of Japan’s security and foreign policy”と題する講義を行い、同大学でも学生との間で盛況な議論を交わしました。ディスカッションではロシアが核兵器を使う可能性があるなかで、国連やアメリカの介入が機能するかは不透明であり、ウクライナ問題を解決する国際的な枠組みはどのようなものであるべきか、また、日本のODAによるインフラ輸出政策の効用といったテーマで議論がなされ、学生の日本の外交安全保障への取り組みに関する理解を深めることができました。
これらの特別講義を通じて、両大学の学生の日本の歴史、近代化や戦後復興の経験に対する関心をさらに高める機会となり、盛況のうちに終了しました。

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ポーランド日本情報工科大学で講義を行う北岡特別顧問

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ワルシャワ経済大学で学生とディスカッションを行う北岡特別顧問