2022年10月19日~27日:ベトナムの鉄道事業従事者に対するインドネシア・ジャカルタでの研修を実施しました。

掲載日:2022.10.27

イベント |

概要

会議名:ベトナムの鉄道事業従事者に対するインドネシア・ジャカルタでの研修
開催日:2022年10月19日~27日
主催:独立行政法人国際協力機構(JICA)
場所:インドネシア・ジャカルタ

主な参加者

日本側:JICA、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)
インドネシア側:MRT Jakarta 他
ベトナム側:ホーチミン市都市鉄道運営会社、ホーチミン市都市鉄道管理局

背景・目的

現在JICAではホーチミン都市鉄道運営会社を支援する「ホーチミン市都市鉄道規制機関及び運営会社能力強化プロジェクト」を実施しています。2022年度には本邦研修の実施を予定していましたが、準備段階では新型コロナウイルスの世界的感染拡大により日本への入国制限がまだ厳しく、実施が難しかったことからインドネシア・ジャカルタで、MRT Jakartaの関係者の協力を得て、第三国研修を実施しました。

内容

現在円借款による支援にて建設中のベトナム・ホーチミン都市鉄道1号線運営会社(以下、HURC1)の従業員8名、ホーチミン都市鉄道管理局(以下、MAUR)の従業員6名を対象にインドネシア・ジャカルタにて鉄道運営・組織体制・運転・保守などに関する研修を実施しました。
この研修では2019年に円借款による支援を通じて開業したジャカルタ都市高速鉄道(MRT南北線)の運営会社であるMRT Jakartaの協力のもとMRT南北線の施設の視察、夜間の保守作業の体験などホーチミンでの都市鉄道の開業を見据えた研修を行いました。
また、ベトナム側からもインドネシア側に対してホーチミン市都市鉄道1号線の概要説明、日本側から東京メトロの研修施設などの概要説明も行われ、3者にとってお互いに有意義な内容となりました。

開校式には、MRT Jakartaのエフェンディ取締役が出席し、インスタグラムにて研修の様子を掲載するなど、同社には非常に積極的に研修を行っていただきました。
今回の第三国研修の実施でMRT JakartaとHURC1/MAURとの間で、新たな友好関係を構築することができました。JICAが先行して協力した国の力を借りて、共に第三国の都市鉄道の能力向上を支援するという展開が実現できました。

今後もJICAが協力してきた国々の間のネットワークづくりにも貢献できればと考えています。

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MRT Jakartaの車両基地での研修の様子

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MRT Jakartaからの研修の様子

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研修修了式