アルジェリアにおける初めてのJICAチェア講義を実施

掲載日:2023.07.04

イベント |

1.概要

会議名:第1回JICAチェア短期集中講座(アルジェリア):戦後日本の政治外交
開催日:2023年6月22日(木)
主催:国立行政学院(ENA:Ecole Nationale d’Administration)およびJICA
場所:ENA(於アルジェ)

2.主な参加者

  • アブデルマリク・メズウダENA学長
  • 河野章・在アルジェリア日本大使
  • ムスタファ・ハアム国立人口・開発研究所長(※政府代表として参加)
  • 上野修平JICAチュニジア事務所長
  • 福富満久・一橋大学教授
  • ENA生など200名以上

3.背景・目的

アルジェリアのENAは、テブン大統領をはじめとして同国の多くの首相や閣僚などを輩出する公務員幹部養成校です。同国の将来を担うENA生に対し、日本の開発経験を共有して同国の開発に生かしてもらうとともに、日本に関心を持ってもらうことで二国間関係の強化に寄与するためにも、ENAにおけるJICAチェア短期集中講座の実施を調整してきました。
今般、その第一回目として、当該地域を専門とする福富一橋大学教授による「戦後日本の政治外交」に関する対面授業を行いました。また講義の前には、日本大使やアルジェリア政府代表も参加したJICAチェア開始式典も行いました。

4.内容

JICAチェア開始式典においては、メズウダENA学長、河野在アルジェリア日本大使、ハダム国立人口・開発研究所長、および上野JICAチュニジア事務所長から、挨拶として、アルジェリアにおいて初となるJICAチェア講座の意義や期待などについて説明がありました。
その後、福富一橋大学教授から、戦後日本の政治外交、および米中覇権競争下における日本の地政学上の戦略についての講義が行われました。
当日は、ENAの全生徒200名以上が参加しました。参加者は事前に「日本の近代化を知る7章」のうちの「第3章 戦後日本の政治外交」を視聴し、講義に続く質疑応答においては、この第3章および福富教授による講義を踏まえて、ENA生から、戦争が及ぼした影響、日本の復興や経済成長の鍵、日本の行政や外交の特徴などについて質問があり、活発な議論が行われました。
なお、本講義の前には、福富教授は合わせてチュニジアにも出張し、6月20日にENAチュニスにて第7回目となるJICAチェア講義も実施しています。福富教授は過去にJICA海外協力隊員としてチュニジアに派遣されていました。

5.当日の様子

メズウダENA学長による挨拶

メズウダENA学長による挨拶

河野日本大使による挨拶

河野日本大使による挨拶

福富教授による講義

福富教授による講義

上野所長による一部質問への回答

上野所長による一部質問への回答

会場の様子

会場の様子

6.その他

(1)当日のプログラム

(2)関連リンク