国際農業開発基金(IFAD)と協力覚書を再締結 -開発途上国における農業・農村開発、食料、栄養の状況を改善させるための協力を強化することに合意-

掲載日:2024.03.08

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JICAは、3月5日、世界の最貧国における農業と農村開発のために融資を行う国連の専門金融機関である国際農業開発基金(IFAD)と協力覚書(MEMORANDUM OF COOPERATION)を更新、締結しました。署名は、IFADの本部があるイタリア・ローマにて、IFADのキャサリン・メイガン副総裁補とJICA窪田修上級審議役との間で行われました。

両機関間の最初の協力覚書は2010年に署名されました。3回目の更新となる今回の協力覚書では、開発途上国における農業・農村開発、食料、栄養の状況を改善させるため、様々な分野、方法で協力を強化することに合意しました。

「アフリカおよび世界の食料安全保障はこれまで以上に重要になっています。鍵となるこの時期に締結されたIFADとJICAの協力協定は、共通の価値観と農村部の人々の生活に前向きな変化をもたらすことが期待されます。」と署名式に出席したIFADのキャサリン・メイガン氏は述べました。

「JICA にとって、IFAD は食料と農業セクターのレジリエンスを強化するための重要なパートナーです。JICAが支援する稲作振興、市場志向型農業振興、栄養改善、気候変動対策等を含むJICAアフリカ食料安全保障イニシアティブ をはじめとした世界での取り組みは、パートナーとの連携が重要であり、その観点から、今回のIFADとの協力覚書の更新・再締結は非常に意義のあるものだと考えています。」 とJICAの窪田修上級審議役は強調しました。

署名式に出席したJICA窪田修上級審議役とIFADキャサリン・メイガン副総裁補 ©IFAD/Flavio Ianniello

署名式に出席したJICA窪田修上級審議役とIFADキャサリン・メイガン副総裁補 ©IFAD/Flavio Ianniello

今回の新たなパートナーシップに基づき、IFADとJICAはアフリカおよび世界の食料・栄養の安全保障のため、協力を展開していきます。