アジア最大級の食品・飲食展示会「FOODEX JAPAN 2024」にてモンゴルブース‐Mongolian Pavilion‐の出展支援とモンゴルセミナーを開催しました。

掲載日:2024.03.21

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モンゴルブース‐Mongolian Pavilion‐と馬頭琴

日付:2024年3月5日(火)~3月8日(金)
場所:東京ビッグサイト(東京都江東区有明3丁目11-1)

モンゴルでは輸出製品の8割以上を鉱産品が占めるなど、鉱業がモンゴル経済を支える一方で、鉱物資源への依存過多から、製造・加工業などの産業多角化が求められています。このため、畜産物や農業製品を対象とした製造業振興や中小零細企業の経営管理・技術導入、技術改善を進める支援が必要とされています。

そのような背景で、今般、JICA、モンゴル政府、モンゴル商工会議所及びモンゴル日本人材開発センターが、2024年3月5日~8日にて開催されたFOODEX JAPAN 2024において、モンゴルブース‐Mongolian Pavilion‐の出展を支援しました。

FOODEX JAPANはアジア最大級の食品・飲料展示会として、食に関わる様々なプレーヤーが集まり、情報交換、取引を行う場です。今回のモンゴルブース‐Mongolian Pavilion‐では食品業界のモンゴルの民間企業5社が出展し、各企業あたり、100から400社と商談・名刺交換を行いました。JICAはモンゴル企業に対して展示会出展や商談、マーケティング、輸出業務に係る技術支援を行いました。また、開催初日3月5日1400‐1440には、バヤルサイハン駐日本モンゴル特命全権大使、エルデネサイハンモンゴル国中小企業庁長官、中村功JICAビジネス交流支援専門家が登壇し「あなたが見逃してきた自然大国モンゴルの食材再発見」と題した、モンゴルセミナーも開催しました。

今回の出展にあたり、FOODEX JAPAN 2024に参加した5社からは、「商社だけでなく、スーパーマーケット、レストランなど様々な取引先にサンプルを提供し、直接輸出できる可能性が広がった」、「日本の他、中国や韓国の企業とも商談できました」、「実際に日本に来ることで、市場をよく理解できました」等、好評をいただきました。

一方で、今回のモンゴルブース‐Mongolian Pavilion‐出展に、プロジェクトマネージャーとして参画したJICA海外協力隊の加藤秀男隊員(モンゴル国商工会議所属)と土肥瑞稀隊員(モンゴル国中小企業庁所属)は、モンゴル産品の輸出に向けた課題として大きく分けて3つを挙げました。

その中でも、特に1番目と2番目の課題が重要で、『日本と継続的なビジネスを行うには、まずは、日本の理解と、ターゲット市場である日本に合わせた対応がどうしても必要です。』というコメントしました。

さらに両隊員は、
『単発でFOODEX JAPAN に出展しただけでは日本市場の門戸を開くのは難しい。もし本気で日本市場の開発を目指すのであれば、日本の言葉・ビジネス慣習の理解は必要条件であり、それに加えて長期的視野を持ち、【必ず日本市場を開発する】という強いコミットメントが必要です。FOODEX JAPAN はあくまでその最初のステップといえます。』
と、日本市場への進出を見据えた継続的な取組の必要性について言及しました。

今後も、引き続きJICAはFOODEX JAPANや、その他の展示会出展などを通じてモンゴルと日本の民間企業のビジネス交流促進を支援してまいります。

出展企業について

ノルドロード株式会社 取り扱い商品:松の実
モンゴルの厳しい野生で育てた100%天然の「松の実」製品を扱っています。松の実は必須脂肪酸オメガ3,6,9やたんぱく質、アミノ酸などの栄養素が豊富に含まれており、免疫力を高める効果があります。地球環境に配慮した松の実栽培に取り組んでいるのも特徴であり、ドイツやイタリア、スペイン、トルコそして韓国との取引経験があります。
イヒウルチン株式会社 取り扱い商品:松の実
松の実は気温が冬は-40℃、夏は+40℃というモンゴルの厳しい気候の中で育ちます。その厳しい気候を生き抜いた松の実は、バランスの良いタンパク質、17種類のアミノ酸に加え、ビタミンA、B、B12、C、D、E、Pも含んでいます。ブランドネームの「ツムーヘイ」とはモンゴル語で「くるみ割り人形」の意味です。
マインドテック株式会社 取り扱い商品:ナタネ油
モンゴル産ナタネ油はキャノーラ油とは異なります。マインドテック社のナタネ油は、非遺伝子組み換え認証を得た油であり、圧搾法のみで加工され化学溶剤を一切含まないのが特徴です。またモンゴルの大自然の中で育ったこのナタネ油は、エルカ酸・トランス脂肪を含まず、ビタミンE、K、必須脂肪酸オメガ3,6,9を多く含んでいます。
グローバルノマディックプロダクト株式会社 取り扱い商品:ヤクのギー
ヤクは標高1,600m以上の高地に住み、約半分が薬草に分類される自然の草を食べて育ちます。その乳は乳脂肪、タンパク質、ビタミン、アミノ酸に富み、ギーはその乳を精製したものです。
株式会社イエロードクタージャパン 取り扱い商品:サジージュース、サジープロテインバー等
サジーは英語ではシーバックソーンとも呼ばれるベリー類のフルーツとなります。サジーは循環型の産業としてモンゴルでは国策で栽培が進められています。この栄養価に優れたスーパーフルーツを日本に紹介することで、モンゴル国内のSDGsに寄与することはもちろん、飲まれる方々の健康にもお役立ちができるよう、安心安全な製品づくり、情報提供を行ってまいります。

関連リンク先

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FOODEX会場入り口

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モンゴルブース‐Mongolian Pavilion‐出展の様子

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モンゴルセミナーで発表する中村功JICA専門家

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プロジェクトマネージャーの加藤隊員と土肥隊員

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ブース視察をするバヤルサイハン大使とエルデネサイハン中小企業庁長官