【COP28サイドイベント】ブータンにおける再生可能エネルギーへの投資機会(Renewable Energy Project Financing Opportunities in Bhutan)

掲載日:2024.01.17

イベント |

報告者

尾崎想
地球環境部
ジュニア専門員

概要

開催日: 2023/12/05
主催:ブータン王国政府
会場名(パビリオン名):ブータンパビリオン

登壇者

ウゲン・ナムギェル
Druk Hydro Energy Limited (DHyE)
CEO

ダショー・チェワン・リンジン
Druk Green Power Corporation Limited (DGPC)
マネジング・ダイレクター

カルマ・P・ドルジ
MoENR,エネルギー天然資源省エネルギー局
局長

マーティン・ライザー
世銀南アジア地域事務所
副所長

デクラン・マギー
ADB,気候変動・ガバナンス
プリンシパルエコノミスト

尾崎想
JICA地球環境部環境管理・気候変動対策グループ
ジュニア専門員

背景・目的

ブータンは水力発電のポテンシャルが33GWと大きく、各国が緩和努力を通じて1.5度目標の達成に貢献しようとする中で、将来のエネルギーとして重要な選択肢を有している。エネルギー安全保障と社会開発のアプローチとして再生可能エネルギー開発の規模を拡大を続けているブータンにおいて、水力発電の経験と事例を紹介すると共に、今後の投資促進の可能性等について議論したもの。

内容

ブータンにおいて水力発電所の整備を実施するには、ブータン水力電源公社(Durk Hydro Energy Limited.)より現在ブータンには33GWの水力発電ポテンシャルがある一方、整備済みは2~3GWの規模に留まっており、今後民間資金も含めて整備を加速する必要があると説明。
世銀南アジア地域事務所副所長は、経済成長の観点から電力需要が高まる中、水力発電所の建設はエネルギーの安全保障やGHG排出削減量に貢献するだけでなく、民間投資を促進することで経済的な利益に繋がることに言及した。
ADBエコノミストからは、ブータンに豊富な水力発電ポテンシャルがあることは明確である一方で、効率・効果的な民間投資促進には開発金融機関の連携が必要である点を強調。
JICAからは2022年まで実施したPower System Master Plan 2040を紹介し、環境社会配慮に最大限考慮した水力発電を適切に計画・実施できるよう技術協力専門家を派遣している旨言及した。

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セミナー全体の様子

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尾崎ジュニア専門員によるスピーチ