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モンゴル国ウランバートルにて、Mongolia Open Innovation and Co-Creation for SDGs(MICS)2024のキックオフイベントを開催しました。

掲載日:2024.07.05

イベント |

開会挨拶を行うJICAモンゴル事務所田中所長

開会挨拶を行うJICAモンゴル事務所田中所長

イベントの様子

イベントの様子

イベント概要

イベント名:Mongolia Open Innovation and Co-Creation for SDGs(MICS)2024キックオフイベント
開催日:2024年6月11日(火)10~18時(日本時間)、9~17時(モンゴル時間)
主催:JICA
共催:ウランバートル市科学・産業・イノベーション局
後援:モンゴル国 教育・科学省、経済・開発省、デジタル開発・通信省
動画(日本語):https://youtube.com/live/DhLqk-8VHb8?feature=share

6月11日、「Mongolia Open Innovation and Co-Creation for SDGs(MICS)2024」(以下、MICS)のキックオフイベントをウランバートル市にて開催しました。MICSは、日本・モンゴルの社会課題解決及びSDGs達成に向けて、日モ両国の産官学の幅広い関係者が、技術、アイディア、資金等を持ち寄り、イノベーティブな解決策を共創し、協働で取り組むことを支援するプログラムで、2023年から取り組んでいます。

本年のモンゴルでのイベントには、日モ両国より、スタートアップを含む企業、教育・研究機関、NGO等 200の団体から事前登録があり、来場者200名に加えて、オンラインでも多くの方にご参加いただきました。本イベント当日は、42団体・個人が会場にてブース出展し、ブース出展者を含む64団体・個人が会場やオンラインで自らの取り組みや社会課題解決の提案を発表しました。その後、ブース出展者、オンライン参加者、来場した参加者等が、5日間にわたりイノベーティブな解決策の共創と協働について議論を行い、6月16日(日)までに42件の協働プロジェクト案が提出されました。

今後、共創、イノベーション、持続可能性、社会的インパクト、潜在的成長の面で書類審査し、選定された15の協働プロジェクトチームが、8月5日(月)に日本で開催される「日本とモンゴルのオープンイノベーション・共創イベントMICS2024 in Tokyo」(会場:JICA本部(市ヶ谷)・国際会議場)において、ピッチを行い、日本からの参加者とマッチングやネットワーキングを行います。また、8月19日(月)にウランバートル市で開催される日本・モンゴルビジネスフォーラム(仮題)でもピッチを行い、活動支援を継続する10の協働プロジェクトが選定される予定です。

選定されたチームは2024年9月から2025年2月までの間、メンタリング、日本からモンゴルへの渡航費の一部補助等の支援を受けることになります。また、優良な取組みの協働プロジェクトに対しては、JICA及びスポンサー企業から実施に係る費用の一部を支援します。これらを通じて、モンゴル・日本の社会課題解決及びSDGs達成に向けて、共創と協働を推進していきます。

本件問合せ先(日本語可)
日本帰国留学生の会(JUGAMO)  mics.jica.2024@gmail.com

ブースの様子

ブースの様子

ブースの様子

ブースの様子

ブースの様子

ブースの様子

発表の様子

発表の様子

発表の様子

発表の様子

会場の様子

会場の様子

選定された15の協働プロジェクト概要

プロジェクト名
(分野)
チームメンバー 概要
バイオトイレプロジェクト(環境) モンゴル高専バイオ工学科
スターエンジニアリング株式会社
日本ウエルネススポーツ大学
モンゴルの高専と日本の企業及び大学が、首都のゲル地区(人口密集地域)及び地方のゲルキャンプ(草原地域)において、コンポスト分解方式の日本のバイオトイレを普及。
中古HEV/EVバッテリーの再利用・リサイクル技術開発とノウハウ交換(環境) 九州工業大学
北九州アジアカーボンニュートラルセンター
モンゴル国立大学
モンゴルの大学と日本の大学及び地方自治体が、共同研究や経験共有により、モンゴルに輸入されるハイブリッド電気自動車(年間約6万台)のEVやHEVに使用されている古いバッテリーシステムを再利用・リサイクル 。
電気分解によるフィールドラボでの魚の繁殖(環境) Chuluut Tul NGO
Tana Laboratory MUST
モンゴルの大学と環境系NGOが協働し、アルハンガイ県の河川の生態系を回復し、絶滅の可能性があるアムールイトウ等の繁殖・保護を行うと同時に、漁業と観光により地元住民の収入を向上。
"Recycle and Flexible encode RFID Tag Case (環境) Chipmo
INMO Studio
モンゴルのスタートアップ2社が、製品管理に使用するRFID(非接触自動認識技術)タグのチップに廃棄プラスティックを使用することによりリサイクルを促進する製品を開発。
家庭用の雑排水リサイクル(環境) Tumen Amgalan Ordon LLC
ORIENTAL SAVOR LLC
CREATIVESION LLC
モンゴルの大学発のスタートアップと企業が、アパート・戸建てに、排水貯蔵タンク、フィルター、減菌・溶解、ポンプ、パイプ等の設備を設置することにより、グレイウォーター(未処理の生活排水)をトイレの洗浄水としてリサイクル。
自然科学教育機器の製作(教育) CreatiVision LCC
モンゴル国立大学
GER LAB
JICA海外協力隊
北海道大学
JICA「工学系高等教育支援事業」
Bayan Khiits Co
LTD (Terem brand)
NERJ KHIITS LCC
モンゴルの大学、スタートアップ、NGO、JICA海外協力隊が、高校や大学での理科教育の質とアクセス性の向上のため、生徒の興味を引く理科実験教材を製作し、理系人材を育成。
STEMと起業家の少女たち(教育) Institute for Future NGO
Save the Сhildren INGO
モンゴルと日本のNGOが、ウブルハンガイ県ハルホリン郡の女子中学生を対象に、S TEM(科学、技術、工学、数学)に重点を置いたSBE(学校ベースの企業)プログラムを実施し、地方の少女たちの参加を奨励することで、モンゴルの社会に利益をもたらす科学的、経済的進歩と発展を推進する新世代のSTEMprenuers(女性科学者、エンジニア、起業家)を育成。
Eco kids soil creative project(教育) Marchaahai LLC
Monbiba LLC
Educated Initiatives NGO
モンゴルのNGO・企業2社が協働し、有機廃棄物をリサイクルすることで、廃棄物の削減に貢献するための啓発活動を実施。
日本とモンゴルのドローン共同開発事業 (経済) 東京大学土屋飛行力学研究室
HAPS研究グループ
NESTRA
DXモンゴリア
モンゴルの企業と日本の大学が、災害管理、砂漠化、デジタルツイン等サービスを提供し、モンゴルの広大な草原に自由に飛行実験可能な航空宇宙ゾーンの設置。
持続可能な農業と栄養強化のために学校にミニ植物工場を設置(経済) TANALAB
Graduate School of Business (GSB),
Mongolian University of Science and Technology (MUST)
早稲田大学ビジネススクール
モンゴルの大学と日本の大学が、学校内にミニ植物工場を設置し、生産された野菜を学校給食に使うことにより、持続可能なスマート農業と栄養強化を促進。
ペット用品の生産・販売(経済) Natural Mongolia National Network LLC
MARIS Trade LLC
Urgana Industry LLC
Global Nomadic Products LLC
Ikh Chandmanit Ochir LLC
モンゴルの企業3社が、家畜から取れる原材料の使用を最大限に高めるクラスターを結成し、副産物や肉から輸出品質のペット用品を生産。
ソーシャル・エンタープライズ・ハブ「ハーモニー」(社会) Social Enterprise Association of Mongolia
Treelings
Oim Nogoon Urlan
Foody Brand
Ré Paper Studio
モンゴルのNGOプラットフォームと複数のスタートアップが、ソーシャルエンタープライズ(社会課題の解決をめざす企業)のハブの設立を通じて、ソーシャルエンタープライズの育成・ネットワーキングを推進。
手工芸の伝統を通じて障害者の生活の質を向上させるためのプロジェクト(社会) Bayan Khiits company
Terem brand
Institute of Archeology of the Mongolian Academy of Sciences
モンゴルの企業と研究機関が、障害者の技術・収入向上のため、モンゴルの間伐材やリサイクル木材を活用し、QRコード付きの手工芸品を製作。
運動障害のある人のための 3D プリントされたカスタムフィット矯正器具(保健) INMO Engineering LLC
Nasha Tech LLC
モンゴルのスタートアップ3社が協働し、カスタムフィットの短下肢装具(AFO) を3Dプリンターで生産。
授乳中のお母さんの乳房ケア(保健) チューリップ乳房ケアセンター
NPO法人BSケア
モンゴル国立母子保健センター産婦人科病院
モンゴル国立医科大学看護学部公衆衛生看護学科
モンゴルの医師と日本のNPOが、母乳育児を支援するため、乳房ケアにかかる人材を育成。