新潟県三条市・慶應義塾大学 SFC 研究所・JICAが 『地域おこしと国際協力の研究開発と推進に関する連携協定』を締結 -全国で初めて「JICA 地域おこし研究員」を推進し、 JICA海外協力隊経験者の地域への環流を推進します―

掲載日:2024.08.08

イベント |

1. 協定について

本協定は、三条市、慶應義塾大学SFC 研究所社会イノベーション・ラボとJICAとの三者による、地域おこしと国際協力の相乗効果のある「JICA 地域おこし研究員プログラム」(以下、本プログラム)を開発・推進すること、ならびに三条市の地域活性化及び定住・定着を促進することを目的とした協定です。

2. 連携協定の締結式

2024 年8月1 日に、三条市にて滝沢亮三条市長、玉村雅敏SFC研究所総合政策学部教授、井倉義伸理事の3 者出席により『地域おこしと国際協力の研究開発と推進に関する連携協定』の締結式を行いました。

署名式ではそれぞれの出席者より、「地域へ戻ることを前提とした海外での活動は新しい効果や新しい参加者の誘致につながり期待が持てる(玉村SFC教授)」、「改訂された開発協力大綱にも日本社会への環流が明記された今、その先駆けとなる新しい取り組み(井倉理事)」、「この新しい取り組みを三条で始められることに感謝する(滝沢三条市長)」とのコメントがなされ、本プログラムへの期待が述べられました。

3. 「地域おこし研究員」および「JICA 地域おこし研究員」説明会

本プログラムに興味がある方への『「地域おこし研究員」および「JICA 地域おこし研究員」説明会』を以下の通り開催します。

日時

2024 年 8 月 26 日(月)18:00~20:30(予定)(開場・受付 17:30~)

場所

JICA 施設を予定(東京都千代田区大手町 1-4-1 竹橋合同ビル 8 階「JICA 多目的室」) オンライン(zoom) ※入館方法、接続方法等は参加申込者にメールでお知らせします。

プログラム(予定)

  • 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科「社会イノベータコース」について
  • 「地域おこし研究員」の制度・任用について ・地域おこし研究員による実践活動
  • 研究内容の紹介 (森下祐樹(壱岐市・地域おこし研究員)、田中力(大崎町・地域おこし研究員)など)
  • 地域おこし研究員と JICA 連携のプログラムについて
  • JICA 海外協力隊について
  • 地域おこし研究員・担当教員、JICA 関係者等との個別相談 など

詳細・参加申込

地域おこし研究員 Web サイト https://si.sfc.keio.ac.jp/si-researcher/news/103/

参考 1:三条市について

新潟県三条市は金属加工業を中心とした「ものづくりのまち」で、隣接する燕市とともに「燕三条」と呼ばれています。また、国内有数のアウトドアメーカー集積地でもあり、豊かな自然に恵まれてアウトドアを満喫できる絶好の環境があるなどのことから、昨年度、「アウトドアのまち三条」宣言をしています。全国を対象としたふるさと納税返礼品ランキングのアウトドアなどの部門で 30 位以内のアイテムの約半数が市内の商品となっています。 そのほかにも、幻の西洋梨ル・レクチエやシャインマスカットを始めとした豊かな自然が育む高品質な農産物も魅力です。

参考 2:慶應義塾大学 SFC 研究所について

慶應義塾大学SFC研究所は、教育・研究活動と、産官学および国内外の関連活動との双方向の協調関係を育 みながら諸科学協調の立場から先端的研究を行い、社会の発展に寄与することを目的としています。学問を超領 域に捉え、未来を切り拓く「問題発見・解決」を中軸に据えながら、「知の再編」を先導するという、21 世紀の先 端研究をリードする研究の拠点として、産官学金民の多彩な訪問研究者とともにプロジェクトを推進しています。 三条市と JICA との連携においては、「社会イノベーション・ラボ」が中心となり、助言・協力体制を構築します。

参考 3:「地域おこし研究員」について

「地域おこし研究員」は、SFC からの遠隔と対面での研究指導・支援のもと、総務省「地域おこし協力隊」「地域活性化企業人」等の制度を活用し、地域に新機軸を実現するテーマを設定して活動するもので、地方創生の実学を推進しながら、地域が抱える課題を、多様な主体の協働や連携を実現することで、共に解決することを目指します。SFCでは、大学院政策・メディア研究科(社会イノベータコース)にて、遠隔と対面の助言や研究指導を行い、実践的な研究成果を達成できるように支援します。(参考:地域おこし研究員 Web サイト https://si.sfc.keio.ac.jp/si-researcher/

参考 4:「JICA地域おこし研究員プログラム」について

「JICA地域おこし研究員プログラム」は、SFC研究所「社会イノベーション・ラボ」が JICAと共同で実施するもので、「開発途上国での国際協力活動」と「日本国内の地域おこし活動」の相乗効果のある研究開発や実践に挑戦する方への支援プログラムとして構想・提案されたものです。本連携協定のもとで、2024 年 8 月よ り、全国で初めて三条市にて推進します。具体的な内容として、三条市は、その公益に資する地域おこし活動と国際協力活動の相乗効果のある実践に挑戦する「三条市地域おこし研究員」を公募・選考 の上、任用する予定です。JICAは、JICA海外協力隊(連携派遣)の枠組み等のもとで地域おこし研究員の経験者等を JICA海外協力隊として派遣することや、JICA海外協力隊の経験者が地域おこし研究員として活動することへの支援・協力を行う予定です。SFC 研究所「社会イノベーション・ラボ」は、同プログラムを監修し、また地域おこし研究員が挑戦する研究開発への助言・支援を行います。 なお、三条市地域おこし研究員、JICA海外協力隊は、それぞれの制度や責任の下で公募・選考・任用等を行うものであり、連携協定によるプログラムの通称として「三条市JICA 地域おこし研究員」としています。今回の連携プログラムにおける海外での活動は、まずはガーナ共和国におけるコミュニティ開発分野を想定していますが、詳細等は説明会でご確認下さい。

連携協定に関する問合せ

国際協力機構 青年海外協力隊事務局 参加促進課 E-Mail:jvtpp_gs@jica.go.jp

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右から玉村教授、滝沢市長、井倉理事

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右から松橋教授(慶大)、玉村教授、滝沢市長、井倉理事、上田副市長