ノーベル物理学賞受賞者の天野浩教授を交え、ウズベキスタン・日本青年技術革新センターでディスカッションを実施しました!
掲載日:2024.10.02
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2024年9月22日に、ノーベル物理学賞(2014年)を受賞した名古屋大学の天野浩教授がウズベキスタン・日本青年技術革新センター(Uzbek-Japan Innovation Center of Youth(UJICY))を訪問しました。
UJICYは、2016年にウズベキスタンならびに日本の両政府の合意のもと設立された研究機関で、両国にある研究機関や大学、企業などの連携を通してイノベーションの推進を行う、産学連携の「ハブ(拠点)」の役割を果たしています。本センターでは、JICAの技術協力プロジェクトを2019年より実施しているほか、SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)の実施機関でもあり、また現在2名のJICA海外協力隊が活動しています。
今回の天野教授を交えたディスカッションは、UJICYと名古屋大学、タシケント工科大学が共同で実施し、ウズベキスタンの若手研究者15名が参加しました。
前半のセッションでは、天野教授により、30年かかるイノベーションを10年以内に成し遂げられる人材を育成するDII協働大学院プログラム(https://www.dii.engg.nagoya-u.ac.jp/)の説明をいただき、研究者が必要なスキルについて理解を深めました。新しい技術開発には30年程かかるといわれていますが、投資家は待ってはくれないこと、そのため短期間でイノベーションを加速させるには、研究者もアントレプレナーシップ(起業家精神)のマインドを持つこと、そして企業の人たちと一緒に共創することが重要であることを学びました。
後半は、天野教授と若手研究者たちの間で2時間にも及ぶ熱い議論が交わされました。エンジニアがこれから身につけるべきスキルや、研究者と企業がコラボレーションをするコツ、実験を進める中で押さえるべきポイントや、将来のLED技術の発展など、幅広いトピックに及びました。
UJICYと今回参加した研究者は、今後もコラボレーションを進めていくことを宣言し、ディスカッションが終了しました。
DO. INSPIRE. LEAD.
「リーダーシップを発揮して他者を巻き込みながら、共通の目標に向けて責任感をもって行動し、チームワークを通じてイノベーションと新しいアイデアを刺激する。」このUJICYのモットーの大切さを、天野教授と対話を通じて改めて感じることのできる機会となりました。
ウズベキスタンにはるばるお越しいただいた天野教授に、感謝申し上げます。
天野教授とウズベキスタン・日本青年技術革新センターのスタッフと、JICA海外協力隊のメンバー
天野教授を交えたディスカッションの様子
天野教授と若手研究者たち
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