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JICAチェア実施報告(イラク)

掲載日:2024.12.13

イベント |

概要

会議名:JICAチェア実施報告(イラク)
開催日: 2024年11月10日(日)、11日(月)、13日(水)
主催: JICA
場所:イラク共和国
10日:イラク国立博物館
11日:バグダッド大学
13日:クルド地域政府自治観光省

主な参加者

栗原 裕司氏(国立科学博物館 副館長)

背景・目的

イラクでは美術館、博物館は教育・文化歴史理解の拠点としての位置づけはあっても観光資源としては活用されておらず、日本の知見を活かしたいとする声が上がっています。JICAとしてもこれまでは治安等の問題もあり、同国における観光・博物館分野への支援が限定的となっていましたが、こうした期待に応えるため、今回博物館学に精通されている栗原先生に講義を行っていただきました。

内容

国立科学博物館の栗原裕二副館長より「博物館の可能性」と題した講演を、11月10日イラク国立博物館、11日にバグダッド大学文学部、13日にはクルド地域政府自治観光省向けに行っていただきました。
栗原先生にはイラク国立博物館の他、エルビル博物館、イラク古代遺産保存研究所、スレマニ博物館などの考古学的な場所も訪問・視察いただくともに、イラクの博物館関係者等に博物館の管理を改善するための提言等も行っていただきました。

文明の発祥地と呼ばれるイラクには、古代メソポタミア由来の世界的に重要な遺産が数多く存在します。他方、国内産業としては石油産業が主だっており国内の多くの重要な遺産は観光資源として有効活用されていないことから、産業多角化の観点からも日本の知見や経験の移転が期待されています。

こうした中でJICAイラク事務所は、栗原先生を「JICAチェア」の特別講師として招聘し、日本や諸外国における博物館のマネジメントの知見や視点を栗原先生に共有していただきました。

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イラク国立博物館での講義

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スレイマニ博物館での来館記念署名