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【COP29サイドイベント】国際開発金融クラブ(IDFC)ハイレベル会合

掲載日:2024.12.17

イベント |

報告者

氏名 所属 肩書
高橋 良輔 企画部 調査役

概要

開催日: 2024年11月13日
主催: 国際開発金融クラブ(IDFC)
会場名(パビリオン名):国際開発金融クラブ(IDFC)パビリオン

登壇者

氏名 所属 肩書
武藤 めぐみ JICA 理事長特別補佐
ステファン・ウィンテルス ドイツ復興金融公庫(KFW) 総裁
セルゲ・エクエ 西アフリカ開発銀行(BOAD) 総裁
レミー・リウ フランス開発庁(AFD) 総裁
ハビエル・ディアス コロンビア貿易銀行 総裁
パオロ・ロンバード イタリア預託貸付公庫(CDP) 国際協力・開発金融局長

背景・目的

COP29の機会を捉えて、各機関のハイレベルが集まり、直近での気候変動に係る各機関の対応を共有し合ったもの。

内容

  • BOADのエクレ総裁より、コミットメントの25%を気候資金にすることを目標としており、既に40%に達しているとした。ポートフォリオレベルでのモニタリングを行っており、エネルギーセクターのグリーン化を推進しているとした。
  • コロンビア貿易銀行のディアス総裁より、ESG格付けを取得しているとした上で、緑の気候基金(CCF)からの認証を得たことを共有しました。また、環境社会配慮についてもKFWや米州開発銀行から技術移転を受けて強化したことを紹介しました。また、ポートフォリオの10%をグリーン化することを目標としており、中小企業向け太陽光発電事業を推進しているとしました。また、debt-for-nature swap等の革新的なファイナンスについても言及をしました。
  • 武藤理事長特別補佐は、サステナビリティ方針に基づく全新規事業のパリ協定整合や温室効果ガスの推計が進んでいることを紹介しました。
  • KFWのウィンテルス総裁は、ドイツ国内外で2017年から3200億ユーロの気候資金を承諾していると紹介。公的資金だけでは気候変動には対応出来ず、インパクトを把握した上で、ブレンデッド・ファイナンス等の施策を推進する必要があるとの考えを示しました。
  • CDPのロンバード氏は気候変動に加えてSDGsを検討した上で案件組成しているとしました。また、伝統的に強みがある緩和に加えて、適応策の支援が重要であることも強調しました。最後にBOADのハイブリッド債券を取得し、BOADの気候資金を支えているとしました。
  • AFDのリウ総裁は、コミットメントの50%を気候資金とする目標としていることを紹介し、適応も重要であることを強調しました。また、全事業のパリ協定整合も進めているとしました。更に生物多様性についても案件組成に取り込むことを推進しているとしました。気候変動対策と社会面の支援として、南アフリカでの公正な移行(Just Transition)を支援しているとしました。サステナブルボンドの発行事例も紹介しました。

画像

登壇者集合写真