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【COP29サイドイベント】持続可能な廃棄物管理の適正な実施のためのサステナブルファイナンス

掲載日:2024.12.19

イベント |

報告者

氏名 所属 肩書
森實順子 地球環境部 環境管理気候変動対策グループ

概要

開催日:2024年11月15日
主催:国連事務総長ゼロウェイストアドバイザリーボード、アフリカのきれいな街プラットフォーム(ACCP)、UN-Habitat主催
会場名(パビリオン名):Multilevel Action & Urbanization パビリオン

登壇者

氏名 所属 肩書
神野志帆 UN-Habitat 廃棄物管理スペシャリスト
Christina Jager Yunus Environment Hub Co-founder/Managing Director
Lara van Druten The Waste Transformers Chief Executive Officer/Founder
Akinyemi Akinyugha ナイジェリアAdo-Ekiti 州 知事技術アドバイザー
柴田和直 JICA 地球環境部次長兼環境管理・気候変動対策グループ長

背景・目的

温室効果ガス(GHG)発生源の一つである最終処分場を含む廃棄物管理を持続的に行うための持続的ファイナンスを確保する方法に関し、アフリカきれいな街プラットフォーム(ACCP)と国連事務総長ゼロウェイストアドバイザリーボード両方の事務局を務めるUN-Habitatが主導し開催したものです。

内容

  • アフリカ等の廃棄物管理の問題に取り組む財団、NGOのスピーカーが廃棄物管理・リサイクルに従事するソーシャルビジネスへの支援手法(会計能力強化、バスケット方式の投融資)の経験につき話した一方、ナイジェリアの地方自治体のスピーカーは運営維持費確保の課題について紹介しました。
  • JICA地球環境部柴田次長からは、ドナーによる支援全体(International Development Cooperation)のうち、廃棄物管理に向けられた資金は全体の約0.3%のみ(2003~2012のうちの3年平均割合)であり、ドナー支援を人口一人当たりに換算すると、開発資金全体では一人当たり受益資金が31USDであるのに対し、廃棄物管理の一人当たり資金は0.9USDという非常に小さい割合となっていると指摘しました。このような廃棄物管理の優先度が低く扱われ援助実績が非常に少ない実態を踏まえた支援増額の必要性及び気候資金の廃棄物分野での活用を検討する必要性についても言及しました。さらに、廃棄物管理インフラへの投資とインフラを適切に運営・維持管理するための持続可能な資金調達システム構築を促進すること、また合わせてソフト面での能力強化が必須であり、資金的・技術的パートナーを動員する必要があると述べ、TICAD9と同時開催のACCP総会に向けた取組強化を訴えました。

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登壇者集合写真

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サイドイベントの様子

関連リンク

  • https://unhabitat.org/ja/african-clean-cities-about-accp