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JICA海外協力隊帰国隊員89名が出席:外務大臣感謝状授与式

掲載日:2025.03.28

イベント |

3月4日、市ヶ谷本部の国際会議場で外務省主催の「外務大臣感謝状授与式」が開催されました。派遣国での2年間の活動を終えたJICA海外協力隊員89名の他、来賓として協力隊を支援する国会議員や関係機関の幹部が出席しました。

協力隊への期待

外務省国際協力局の日下部英紀審議官は、式辞の中で、今年発足60周年を迎えるJICA海外協力隊では5万7千人を超える隊員(注1)が世界各地で現地の人々と生活を共にし、地域の経済・社会に貢献してきたことに触れ、日本と異なる文化や習慣の中で困難を乗り越えてきた貴重な経験を糧として、様々な分野での活躍に期待していることなどについて述べました。

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式辞を述べる外務省国際協力局日下部審議官

現地の人々の喜ぶ姿に幸せ感じた

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代表挨拶を行う森さん

帰国隊員を代表して、ブラジルで野球隊員として活動した森大晴(もりたいせい)さん(福岡県出身)が挨拶しました。森さんは「現地の日系の人々の日本文化継承と少年野球チームにかける強い思いが私の原動力でした。チームが試合に勝利したときの人々の喜ぶ姿に、私も本当に幸せな気持ちになりました。」と語りました。また、派遣前に熊本県玉東町で参加したグローカルプログラムでウクライナ避難民の受け入れ事業支援に携わり、地元の人や元協力隊員たちと協力した経験が派遣中も有益だったこと、派遣中の様々な経験をこれからの人生で生かしていきたいことを述べました。最後に、外務省やJICA関係者、同期隊員、支えてくれた家族への感謝の言葉で挨拶を結びました。

現地での信頼の積み重ねが日本の開発協力の大きな柱

授与式及び懇談会には「日本の国際協力~特に青年海外協力隊の活動~を支援する国会議員の会」(JICA議員連盟)の国会議員と、民間の立場からJICA海外協力隊を長年支援してきた一般社団法人協力隊を育てる会の結城和香子理事が参加しました。
懇談会の冒頭、JICA議員連盟幹事の江島潔参議院議員が挨拶に立ち、「現地の人と一緒に考え、汗を流して培われてきた信頼の積み重ねが日本の開発協力の大きな柱といえます。様々な制約の中での皆さんの成功・失敗経験は貴重な財産です。」と述べ、その経験を生かした今後の活躍に期待するメッセージを贈りました。

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懇談会で隊員たちの体験談に耳を傾ける江島議員

(注1)これまでに派遣されたJICA海外協力隊員は99か国に延べ57,442名、現在も74か国に1,774名が派遣中(2025年2月28日時点)。今回の授与式に参加した帰国隊員は、2025年1月から3月3日までに47か国から帰国した132名のうち参加を希望した89名(38か国)。

【来賓】
<国会議員>※五十音順
江島潔参議院議員、金子恵美衆議院議員、松下新平参議院議員、三浦信祐参議院議員、若林洋平参議院議員
<関係機関>
一般社団法人協力隊を育てる会 結城和香子理事

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懇談会後の集合写真