【開催報告】PREX×JICA関西シンポジウム「世界とともに歩む」~国際協力=日本と世界をつなぐヒト・コト~
掲載日:2024.04.17
イベント |
会議名:PREX×JICA関西シンポジウム「世界とともに歩む」-国際協力=日本と世界をつなぐヒト・コト-
開催日:2024年2月7日(水)
主催:公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)、共催:独立行政法人国際協力機構 関西センター(JICA関西)
場所:Zoomオンライン会議
公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)会長 大坪 清 氏
国際協力機構(JICA) 田中 明彦 理事長
政府代表/特命全権大使(関西担当)姫野 勉 氏
コーディネーター 政策研究大学院大学 教授 大野 泉 氏
パネリスト
関西を中心に開発途上国の人材育成や人的交流に取り組む公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)とJICA関西が共催し、ODA70周年の節目となる2024年に、世界の課題と日本の関わり、そして共通する社会課題解決に向けた地域の活力の活かし方などを議論し、国際協力のこれからを展望する機会とすることを目的としてシンポジウムを開催しました。
基調講演では、田中理事長より、1954年に始まった日本の国際協力は当初より相互利益を重視し、その姿勢はJICAのビジョンである「信頼で世界をつなぐ」においても大切にしていることを紹介しました。
また、2023年6月の開発協力大綱の改定に触れた後、本シンポジウムの開催地である関西と国際協力の接点について、慣習にとらわれず、積極的に新しい物事に取り組む性格を表す「進取の気性」をその強みとして、「防災・水・ものづくり」での協力で実績を重ねていること、さらに、人材の環流・多文化共生における先行事例を展開していることについて紹介しました。
続くパネルディスカッションでは、日本が直面する課題や世界の課題に対して国際協力が果たす役割、またパネリスト自身の海外経験を踏まえた現在の活動を紹介し、これからの国際協力とそれを支える開発途上国や日本国内での人材育成のあり方について、活発な意見が出されました。
本シンポジウムの総括では、国際協力のキーワードは「仲間」であり、国際協力は「縁をつなげ、広げる」機会であるとともに、遠い場所での特別な活動ではなく、個人個人でも多様な方法で当事者になり得、多様なパートナーと共に国内外の課題に取り組むことが可能である、と、今後の広がりへの期待が伝えられました。
参加者からは「これからの国際協力は、より良い世界をつくることはもちろん、新しい日本をつくる推進力にもなる」との声が寄せられ、テーマである「日本と世界をつなぐ」意義を全体で共有しながら、盛況のうちに終了しました。
大坪会長
JICA田中理事長
パネルディスカッション
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