飲食業界のビジネスリーダー12名が、ペルーとドミニカ共和国の日系社会を代表して来日
掲載日:2025.03.28
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JICAは、中南米地域の日系社会の方々とのつながりを活かし、輸出促進や飲食分野の交流・連携を通じて日本の経済や地域活性化に貢献するために、ペルー及びドミニカ共和国から日系社会のビジネスリーダーを日本に招きました。
2025年2月9日(日)~2月22日(土)の日程(来日期間14日間)で実施した「ペルー・ドミニカ共和国日系社会ビジネスリーダー本邦招へい」では、2ヵ国の日系団体が推薦した日系人を含む12名が福島県、兵庫県、大阪府、愛知県を訪れ、海産物や日本酒を扱う企業や市場を視察し、日本側関係者との面談・商談を行いました。
日本酒、味噌、ラーメンなどの福島産品の生産・加工の現場や、飲食業界の現状を視察して、安心・安全で高品質な福島産品の魅力について理解を深めたビジネスリーダーからは、「福島における食品づくりの状況を正しく理解することができた。
帰国後は消費者にも伝えていきたい」とコメントがありました。特に、道の駅でのそば打ち体験を通じた福島の人々との交流は、多くの参加者にとって印象に残る経験となったようです。
また、国税庁のご協力を得て兵庫県の酒蔵を訪問し、味を保つために続けられている昔ながらのお酒づくりを見学し、海外で人気の日本酒を試飲するなど、充実した訪問となりました。
東京と福島で実施したビジネス交流会では、具体的なビジネス連携の可能性や日本との交流アイディアについて活発な意見交換が行われました。
「参加企業が扱う製品の詳細を知ることができた。ビジネスの構築に向けて帰国後も日本企業と連絡を取り合いたい」との意欲的な声がビジネスリーダーから聞かれ、実りの多い機会となったことが伺えました。
また、福島原発関連では、専門家による講義を受講した後、東日本大震災・原子力災害伝承館などを訪問し、東日本大震災がもたらした被害と福島の復興の現状を見聞きして理解を深めました。
現地を視察し、実際に足を運ばなければ得られなかった貴重な情報に触れることで、日本の食文化の魅力を再認識することができた12名のビジネスリーダーたち。
福島の復興への努力に共感し、中南米の日系社会や日系料理業界と連携しながら福島の正しい情報を中南米で広く発信したいとの思いを語ってくれました。福島産品の輸入を始めとするビジネスを通じた連携を前向きに検討しているところで、今後の具体的な展開が期待されています。
ビジネス交流会に臨むビジネスリーダー(JICA竹橋)
ビジネス交流会での商談の様子(JICA竹橋)
福島アンテナショップを視察(東京)
醤油製造工程の視察(イゲタ醤油、福島県会津若松市)
日本酒の試飲(末廣酒造、福島県会津若松市)
麺(ラーメン)製造元の訪問・商談(五十嵐製麺、福島県喜多方市)
東日本大震災・原子力災害伝承館の訪問(福島県双葉郡双葉町)
「道の駅ばんだい」にてそば打ち体験(福島県耶麻郡磐梯町)
名古屋市中央卸売市場本場の視察
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