HackWave Reloaded(ウクライナ政府機関及び重要インフラ事業者向けサイバーセキュリティ研修)を開催しました。
掲載日:2025.04.15
イベント |
JICAウクライナ事務所松永所長による開会挨拶
研修名:HackWave Reloaded(ウクライナ政府機関及び重要インフラ事業者向けサイバーセキュリティ研修)
(案件名)JICA国別研修「ウクライナ/欧州地域政府機関及び重要インフラにおけるサイバーセキュリティ対応能力強化」
開催日:2025年2月24日~2025年2月26日
主催:JICA、U.S. Civilian Research and Development Foundation (CRDF Global)、ウクライナ国家安全保障・国防会議(NSDC)
場所:ウクライナ・キーウ市
ウクライナでは国外からのサイバー攻撃、多大な経済的損失をもたらすサイバー犯罪、サイバー空間でのテロ活動が主要な脅威のひとつとなっており、政府および重要インフラ事業者のサイバーセキュリティ対応能力強化は非常に重要となっています。JICAは米国NPOのCRDF Globalと連携し、ウクライナ・キーウ市内において、サイバー技術者や管理職向けにサイバーセキュリティ研修を実施しました。2023年にも同様の研修(HackWave)を行っており、今回は重要インフラの中でも特にエネルギーや通信セクターに焦点を当てて、更に内容を深めた研修を実施しました。
ウクライナ国家安全保障・国防会議(NSDC)及び電力や通信事業者に勤務するサイバー技術者や管理職の約80名を対象に、サイバー攻撃を検知し対応するための技術力強化やシナリオをもとにインシデント発生時のコミュニケーションの取り方について、エネルギーや通信セクターに特化した内容で研修が行われました。
研修初日はロシアによる侵略から3年という節目の日ということもあり、参加者全員の黙とうから始まりました。研修は空襲警報による中断を避けるために地下に会場を設置して実施しました。日本からは、JICAウクライナ事務所の松永所長が開会の挨拶を行ったほか、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)や日本電信電話株式会社(NTT)の関係者がオンラインより参加しました。
サイバーセキュリティの強靭性向上に向けては、攻撃者の攻撃手法の動向や対応方法の共有は非常に有用であり、今回の研修が、ウクライナのより強靭なサイバーセキュリティ体制整備に貢献していくことが期待されています。
基調講演の様子
参加者の様子
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