第8回防災グローバルプラットフォーム(8th Global Platform for Disaster Risk Reduction (GPDRR)2025への参加(スイス・ジュネーブ)
掲載日:2025.07.15
イベント |
掲載日:2025.07.15
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会議名:第8回防災グローバルプラットフォーム(8th Global Platform for Disaster Risk Reduction (GPDRR)2025への参加(スイス・ジュネーブ)
開催日: 2025年6月3日~6月6日
主催:国連防災機関(United Nations Office for Disaster Risk Reduction, UNDRR)・スイス政府
場所:スイス ジュネーブ(Switzerland International Conference Centre)
西川 智 JICA国際協力専門員
6月2日から6月6日まで、スイスのジュネーブで第8回防災グローバルプラットフォーム会合(8th Session of the Global Platform for Disaster Risk Reduction(GPDRR)2025)が開催されました。GPDRRは仙台防災枠組2015-2030の実施促進及びモニタリングを目的に、国連防災機関(United Nations Office for Disaster Risk Reduction、以下「UNDRR」)が3年に一度開催する全国連加盟国が参加する国際会議です。今回の会議には、世界177か国以上から3,600名(対面参加約3,000名)以上が参加し、仙台防災枠組2015-2030の実施促進に向けて、それぞれの取り組みを発信し、意見交換を行いました。
公式セッションに、伊藤地球環境部長、竹谷防災特別顧問、西川国際協力専門員が登壇しパネルディスカッションにおいてJICAの取り組みや日本の経験を共有しました。
また、JICAは、様々なアクターによる防災投資への取り組みに関するサイドイベント「All-of society engagement to finance the gap in Disaster Risk Reduction Investment」を中米防災調整センター(CEPREDENAC)、インド工科大学ボンベイ校(IITB)、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)と共催しました。
セッション1では、フィリピン、インド、日本、フィジーの防災関係者から科学的根拠に基づく災害リスクアセスメントと計画策定についての具体的な手法が紹介され、セッション2では日本、インドネシア、メキシコ、エルサルバドル、南アフリカの防災関係者から防災投資のギャップを埋めるための方法及び具体的な取り組み事例が紹介されました。パネルディスカッションでは、事前防災の予算確保の課題や財務当局等の巻き込みの重要性が議論されました。
JICA主催サイドイベント
JICA主催サイドイベント
内閣府防災と JICA の共催によるイグナイトステージ「Spatial Risk Assessment in Urban Planning for DRR localization and Combatting Inequality」を実施し、ブラジル及びタイが都市計画におけるリスクアセスメントや地域の取り組み、不平等による課題(貧困層の居住地域での防災)について発表しました。
JICA登壇イグナイトステージ
会議の合間に、国連防災機関(UNDRR)長兼国連事務総長特別代表(防災担当)や、UNDRRアジア太平洋事務所長、国連開発計画(UNDP)、アフリカ連合開発庁-アフリカ開発のための新パートナーシップ(AUDA-NEPAD)、中米防災調整センター(CEPREDENAC)、国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)、世界銀行(WB)といった国際機関・地域機関に加え、フィジー、タイ、フィリピン、ペルー、インド、モンゴル等各国防災関係の要人とも防災への取り組みや今後の日本の防災協力支援について意見交換を行いました。科学的なエビデンスに基づく計画づくりや災害リスク削減のための事前防災投資が重要な点を議論し、仙台防災枠組の目標年である2030年に向けて取り組みを推進するために連携していくことを確認しました。
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