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【大阪・関西万博でアフリカの「難民課題の解決を目指す ビジネスアイディアコンテスト」を開催しました!】

掲載日:2025.08.03

イベント |

概要

日時:2025年8月3日(日)14:15-16:30
会場:大阪・関西万博会場 テーマウィークスタジオ

大阪・関西万博の「平和と人権」テーマウィークの一環として、「難民課題の解決を目指すビジネスアイディアコンテスト」を実施しました。アフリカの難民や難民受入れ地域の課題を解決するためのビジネスアイディアについて、事前審査を通過した日本の7組の団体・企業が最終プレゼンテーションを行い、厳正な審査の結果、以下の4組のビジネスアイディアが入選しました。

【Cor-an Holdings株式会社 :モリンガ栽培による難民受入れ地域の栄養改善と雇用創出】

高栄養価のモリンガと輸出用花卉を同一圃場で複合栽培する事で、難民の食糧安全保障向上と収入創出を同時に実現。モリンガからの高機能成分「モリフェノール®」抽出と残渣の食品利用で付加価値を創出し、モリンガ植林によるカーボンクレジット化で環境と経済の両立を図る持続可能な難民支援モデルを構築します。

【株式会社Dots for:情報格差と機会格差の是正に向けた、どこでも安価に設置できる難民の為のデジタルプラットフォーム】

デジタル・ディバイドの地域を、基礎知識不要で簡単に超低コストでデジタル化する「分散型通信インフラ」と、アフリカ農村の様々な課題をスマホを通じて解決する「デジタルサービスプラットフォーム」を提供します。

【ライトアップ・アフリカ:難民参加型による農業残渣を利用した蓄電池開発】

アフリカ農村部で多く発生する農業残渣を使った植物系活性炭などを使用して誰もが簡単に生産できる環境負荷の少ない二次電池の仲間であるEDLCを作り、難民地区を含むアフリカ全域で電気にアクセスできる環境を作り出すことを目指します。

【株式会社TERRA:世界最大規模の社会課題解決型ソーラーシェアリング】

農業の不安定化、食糧とエネルギー不足が難民・国内避難民の自立を阻害しているエチオピアで、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)による、立体的土地利用により、持続可能な再エネ普及と農業振興を実施して、工業団地と国内避難民キャンプのある地域の総合再生を図る、持続可能なアフリカモデルの構築を目指します。

なお、本イベントでは、難民受入れ地域住民を対象に行われたウガンダでのビジネスアイディアコンテストの模様を映像で紹介した他、司会者2名による難民問題や平和に関するトークセッションも行われ、日本ではあまり馴染みのないアフリカの難民や難民受入れ地域の課題を知り、その課題をビジネスの力で解決する方法を考え、発見する機会となりました。また本大会で入選した日本企業4組は、事業対象地域の視察等を通じて、ビジネスアイディアの実現に向けて取り組んでいきます。 

今後も世界中で増加と長期化が深刻化する難民や難民受入れ地域の持続的な課題解決に向けて取り組む民間企業を応援していきたいと考えています。

〈司会〉

陣内 智則様(吉本興業株式会社)
武村 貴世子様

〈審査員〉

金 辰泰様 一般社団法人Welcome Japan 代表
柏 富美子様 国連難民高等弁務官事務所駐日事務所 代表
山内 理希様 Novastar Ventures Ltd., ディレクター
内田 久美子 国際協力機構 アフリカ部次長

〈登壇者〉

稲端 麻美子様  Cor-an holdings株式会社 代表取締役
河野 雄太様   Lim-Kawano & Company株式会社 代表取締役
竹田 将人様   KAZI Connect 共同創業者
ドゥサベ 友香様 株式会社 Dots for アフリカ事業部新規事業担当
徳重 朋子様   FL 360 (PTY) LTD Marketing & Sales Specialist
西嶋 良介様   ライトアップアフリカ (グループ)
東光 弘様    株式会社 TERRA 代表取締役

〈参考資料〉

難民課題の解決を目指すビジネスアイディアコンテスト | 大阪・関西万博テーマウィーク