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AfCFTA(アフリカ大陸自由貿易圏)に関するビジネスウェビナーを実施しました

掲載日:2025.10.14

イベント |

概要

イベント名:日本企業のためのアフリカにおける実践的なビジネス経験と市場機会
開催日:2025年10月10日(金) 15:00~17:00
共催:JICA、JETRO、UNDP
会場:オンライン

主な参加者

  • 開会挨拶:今西 靖治 外務省アフリカ部参事官、藤井 麻理 JETRO調査部部長
  • AfCFTAの概要と進捗:コミ・ツウォウ貿易・AfCFTAアドバイザー UNDP地域事務所
  • AfCFTAにおける市場や投資環境:エデム・ヌマジ ガーナ国家AfCFTA調整オフィス
  • AfCFTA活用の経験共有:
    ①ビクター・ゴウラブ、Viva(ガーナ)、
    ②チンウェ・エゼンワ、 Le Look(ナイジェリア)
  • IATF参加企業の経験
    ①プロスパー・アッティト、DOYA(日本・ガーナ)
    ②サンブ・スーレイマン、東京プラント(日本・セネガル)
  • 閉会挨拶:岩間 創 JICAアフリカ部長

内容

アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)は、14億人以上の単一市場を構築する重要な取り組みです。域内貿易を促進することで、包摂的な経済成長、雇用創出、産業発展の加速が期待されています。AfCFTAは、外国直接投資(FDI)を111%以上増加させ、所得を9%増加させ、2035年までに5,000万人を貧困から救う可能性があります。一方で、日本企業はアフリカの経済的可能性に対する関心を高めており、JETROの2024年の調査では、46.7%の企業がAfCFTAを活用してビジネス拡大を図る意向を示しています。しかし、規制の複雑さ、貿易ルールに関する情報不足、現地ネットワークの未整備、信頼できるビジネスパートナーの特定の難しさなど、多くの課題に直面しています。

このため、ウェビナーではAfCFTAの実施機関やAfCFTAの枠組みを活用したアフリカの現地企業、アフリカ域内貿易フェアに参加した日本企業などをお招きし、AfCFTAの現状や各国の取組、今後の展望について共有しました。

ウェビナーでは、UNDP地域事務所から、AfCFTAの現状に関する発表があり、ガーナAfCFTA調整事務局からAfCFTA下での貿易・投資促進の取組みに関する紹介がありました。続く経験共有のセッションでは、ガーナ及びナイジェリアの企業からAfCFTAを実際に活用した経験や課題の共有があった他、アフリカ域内貿易フェアに参加した日本の企業からは、フェアに参加した成果等について発表がありました。

閉会挨拶では、JICAから岩間アフリカ部長が登壇し、AfCFTAへの期待とJICAのAfCFTAに関する取組について言及がありました。

セミナーは120名程度の方々にご参加いただき、AfCFTAの具体的な活用方法を含め、この新たな枠組みの可能性について共有することができました。

コミ氏 貿易・AfCFTAアドバイザー UNDP地域事務所

エデム氏 ガーナ国家AfCFTA調整オフィス

AfCFTAの枠組みを活用したガーナ企業(Viva)の経験紹介

AfCFTAの枠組みを活用したナイジェリア企業(Le Look)の経験紹介

IATFの経験共有を行った 株式会社DOYA(日本・ガーナ)

IATFの経験共有を行った 東京プラント(日本・セネガル)

岩間JICAアフリカ部長の閉会挨拶