【COP30サイドイベント】太平洋地域気候・環境イノベーションフォーラム
掲載日：2025.12.10
イベント ｜
報告者
| 氏名 | 所属 | 肩書 |
| 柴田和直 | JICA地球環境部 | 次長兼環境管理・気候変動対策グループ長 |
概要
開催日：2025年11月20日（木）
主催：ヴァヌアツ政府、太平洋地域環境計画事務局（SPREP）、太平洋気候変動センター（PCCC）
会場名（パビリオン名）：モアナ・ブルー・パシフィック・パビリオン
登壇者
| 氏名 | 所属 | 肩書 |
| 柴田和直 | JICA地球環境部 | 次長兼環境管理・気候変動対策グループ長 |
| ティモシー・グラハム・ブリーズ | 太平洋地域環境計画事務局（SPREP） | 気候変動アドバイザー |
| ネルソン・カロ | ヴァヌアツ国気候変動・エネルギー・環境・気候・地質災害・防災省 | 気候変動局長 |
背景・目的
「太平洋気候・環境イノベーションフォーラム（PIFCE）」は、ヴァヌアツ閣僚会議の承認を受け、SPREPと太平洋気候変動センターの支援により推進される地域イニシアティブで、太平洋地域における革新的な環境技術とソリューションの促進を目的としています。2026年後半にヴァヌアツ・ポートビラで開催予定の隔年フォーラムでは、政府、起業家、NGO、CSO、企業、学術機関が集まり、気候変動への強靭性と環境保護に向けた協力、知識共有、能力構築を進めます。
本サイドイベントは、PIFCEの概要とビジョンを紹介し、地域協力とイノベーション促進の方向性を示すとともに、JICAを含めたパートナーシップの機会を探りました。
内容
本サイドイベントにおいて、ヴァヌアツ政府は「太平洋気候・環境イノベーションフォーラム（PIFCE）」の目的、内容、今後の計画を紹介し、同フォーラムが太平洋地域における気候変動への強靭性強化と環境保護を促進する隔年開催のプラットフォームとして重要な役割を果たすことを強調しました。
SPREPは、同機構が進める地域における気候・環境課題への取り組みを説明し、その中でPIFCEが果たす意義を明確にしました。また、フォーラムの成功に向けた緊密な協力を約束し、地域主導のソリューション推進に対する強いコミットメントを示しました。
JICAは、SPREP、PCCC、SPC等の地域機関との連携を通じ、太平洋地域における気候変動への強靭性向上に向けた取り組みを紹介しました。主な活動には、気候変動への備え、災害リスク削減、強靭なインフラ整備、水資源管理、漁業、環境保全、廃棄物管理が含まれます。さらに、JICAは2024年から2027年に実施する「太平洋の気候変動に対する強靭性向上のための革新的解決策の活用に関する能力向上プロジェクト（ISPCCR）」を紹介し、PCCCのイノベーション機能強化と14の島国における費用対効果の高い気候ソリューションの推進を説明しました。
本イベントの結果、①PIFCEに関する理解の深化、②イノベーション及び地域協力へのコミットメントの共有、③イベント実施に向けた潜在的パートナー及び協力機会の特定が進められました。
JICA地球環境部柴田次長より、JICAの太平洋地域における気候変動への強靭性向上に向けた取り組みを紹介
ヴァヌアツ政府の発表
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