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【COP30サイドイベント】SAFTAセミナー:持続可能なアマゾン農業の新たな道標(パート2)

掲載日:2025.12.22

イベント |

報告者

氏名 所属 肩書
柏木正平 ブラジル事務所 次長

イベント概要

開催日:2025年11月21日
主催:JICA
会場名(パビリオン名):アグリゾーン

登壇者

氏名 所属 肩書
SAFTAセミナー「持続可能なアマゾン農業の新たな道標(パート2)」
柏木正平 JICAブラジル事務所 次長
アルベルト 敬一 乙幡 トメアス総合農業協同組合(CAMTA) 理事長
オズワルド リョウヘイ カトウ 東アマゾンブラジル農牧研究公社(Embrapa) 研究者
マウロ コスタ Natura シニア サプライチェーン マネージャー
ジュリアナ オレル Oakberry サステナビリティ部 部長

背景・目的

日本国政府はCOP30開催に合わせ、「Solutions to The World」をテーマに、我が国の優れた技術や取組を情報発信するための広報用スペース「ジャパン・パビリオン」を設置。
これに合わせ、JICAブラジルでは、開催地ベレンに近郊する日系移住地トメアスにおける長年の協力の成果であるトメアス式アグロフォレストリー(SAFTA)に関するセミナーとツアーを公式サイドイベントとして開催した。トメアスには1929年に日本人移住が始まり、胡椒栽培を契機に農業が発展したが、病害の影響を受けた1970年代以降、胡椒と果樹を混植するアグロフォレストリー(SAF)が導入され、JICAは農業試験場の設置や加工施設の支援を通じて、持続可能な農業モデルとしての「遷移型アグロフォレストリー」のコンセプトを確立させた(SAFTA:Sistema Agroflorestal de Tomé-Açu)。SAFTAは、荒廃地の回復や森林保全と調和した家族農業の成功例として、ブラジル国内外で高く評価されており、日伯パートナーシップ・プログラム(JBPP)を通じて南米諸国への技術移転も進められた経緯がある。COP30という国際的な舞台において、地域発の実践的な知見(SAFTA)を共有することは、気候変動への対応における日本の貢献を示すとともに、森林と調和した農業バリューチェーンSAFTAへの関心を喚起することが期待された。

内容

①22025年11月21日(SAFTA:持続可能なアマゾン農業の新たな道標(パート2))
企業、研究機関、生産者と共にトメアスー式アグロフォレストリーシステムが、持続可能な農業、気候変動対策、地域経済活性化、若者参入、科学技術・企業連携において重要な役割を果たしていることが示され、アマゾン地域における農業分野の未来に向けたイノベーションの鍵となりうる点を議論した。