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カリブ地域の非感染性疾患対策を後押し――7か国の帰国研修員が集い、フォローアップセミナーを実施

掲載日:2026.03.23

イベント |

カリブ地域では、糖尿病や高血圧、がんなどの非感染性疾患(NCDs)が深刻化し、限られた医療人材や財源の中で対応が求められています。JICAはこうした課題に対し、2024・2025年度に9か国を対象とした「NCDsの予防と管理」研修を実施し、各国が自国の状況に応じたアクションプランを策定しました。

帰国後、アクションプランの取組を後押しするため、2月18日から20日までの3日間、セントルシアにてフォローアップセミナーを開催しました。7か国から15名の研修員が参加し、互いの進捗や課題、工夫を共有しながら、実行可能な次の一歩を検討しました。島嶼国同士の共通点を踏まえた学び合いは、実践的なNCDs対策を進める上で大きな力となりました。

3日間のセミナーでは、まず1日目にアクションプランの進捗を共有し、カリブ公衆衛生機関(CARPHA)による講義を通じて地域全体の課題と方向性を整理しました。2日目には、セントルシアの一次医療施設を視察し、現場での医療提供体制や住民へのアプローチを学びました。さらに、同じ島嶼国であるフィジーで実施中の「生活習慣病対策プロジェクト」の事例紹介やワークショップを通じて、実施段階の課題を分析し、自国での改善策を検討しました。最終日には、今後90日間で取り組む具体的行動を策定し、汎米保健機構(PAHO)やCARPHAの助言を得て計画をブラッシュアップしました。

アンケートでは全員が「満足」「目的達成」と回答し、他国の経験から新たな視点が得られた、小規模から始める方法論を学びアクションプラン実践への自信が高まった、データ活用や段階的アプローチの重要性を再認識した、参加者同士の相互学習が進み今後の連携につながるネットワークが強化された、といったコメントが寄せられました。

今回のセミナーを通じ、各国のNCDs対策の前進には、データに基づく意思決定の強化、域内での経験共有、成果を蓄積する仕組みづくり、そして地域機関との連携が重要であることが改めて確認されました。本セミナーで生まれた新たな学びやつながりが、各国のNCDs対策を一歩先へと進め、将来的には日本とカリブ地域双方の健康づくりに寄与していくことが期待されます。

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PAHO、CARHA、JICA、セントルシア保健省(研修参加者)が登壇

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フィジー「生活習慣病対策プロジェクト」の専門家が大洋州の好事例をリアルタイムでオンライン発信

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セントルシア保健省が運営する近隣のクリニック視察

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グループワークでお互いの気づきを共有

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地元メディアの報道

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関係者一同