世界各地で進むジェンダー平等への取組 ― 各国拠点からのレポート ―
掲載日:2026.03.24
イベント |
開催日: 2月下旬~3月上旬
開催場所:インド、ウガンダ、カメルーン、コンゴ民主共和国、スリランカ、ネパール、パプアニューギニア、ボリビア、ラオス、JICA本部(50音順)
JICAでは、ジェンダー平等と女性のエンパワメント*を重要な開発課題の一つと位置づけ、事業の実施や組織運営を通じてその推進に取り組んでいます。
毎年3月8日の『国際女性デー』にあわせ、JICA本部および各国の拠点では、ジェンダー平等や女性の権利に関する理解を深め、行動につなげるための様々なイベントや取組を実施してきました。 これらの取組は、女性自身が行動の主体となることや、コミュニティや社会からそれを後押しすることに繋がっています。
今年も各国・各拠点では国際女性デーに合わせて、イベントを開催しましたので、各国ならではの取り組みを紹介します。
* 女性がジェンダーに基づく差別や問題に気づき、主体的に判断・実践する力 や自己決定する力などをつけていく取り組みやプロセス。
| 国、場所 | 取組概要 | 関連URL(Facebookなど) |
| インド | 株式会社ヘラルボニーと女性起業家を支援する組織と共に現地企業などへDE&I**研修を実施しました | |
| ウガンダ | 女子サッカーイベントを開催、女性の健康増進のための紹介も行いました | Celebrating #IWD2026 |
| カメルーン | 女性デーパレード参加して、ジェンダー平等の推進とすべての人のエンパワメントの重要性を実感しました | JICA Cameroon Office staff participated in International Women’s day on March 8th, 2026 |
| コンゴ民主共和国 | アフリカの布パーニュで作ったお揃いの衣装でお祝いしました | |
| スリランカ | 女性起業家の商品の展示会を開催し、販路拡大に繋がりました | Power of Women" - Women Entrepreneurs Trade Fair & Exhibition 2026 |
| ネパール | 女性によるJICA研修への参加促進に向けたイベントを開催し、ジェンダー平等と社会的包摂研修も実施しました | Promoting Women’s Participation in JICA Training Programs |
| パプアニューギニア | 多様な関係者と共催した市民啓発マーチイベントに、首相はじめたくさんの方が参加しました | 国際女性の日ウォーキングイベント |
| ボリビア | 12名の女性研修参加者による自らの経験や、女性たちが市場とつながるプロジェクトを紹介しました | 女性農業者の経済的自立プロジェクト動画 |
| ラオス | ラオス 国際女性デーを記念して、JICAラオス事務所からメッセージビデオを発信しました | ハッピー国際女性デー 2026年3月8日 |
| JICA本部 | ドキュメンタリー映画(『女性の休日』)の上映を通じて、人々の連帯し、行動を起こすことの意義を再確認しました |
**Diversity, Equity and Inclusion (DE&I)
以下に、主な取組を紹介します。
インド中央部テランガナ州政府の女性起業家支援機関We-Hubとの共催のもと、ヘラルボニーによるDE&I研修を初めて日本国外で実施しました。研修では、行政官幹部や現地スタートアップのCEOなど約100名の参加者が、チームでゲームを楽しみながらマイノリティの視点を疑似体験し、障害の「社会モデル」や多様性への理解を深めました。アートを通じて障害のイメージを変えるヘラルボニーの取組に対しても大きな関心が寄せられました。
国際女性デーに向け、JICA事務所では首都カンパラ市内の3校から女子学生91名を集め、現地のサッカーチームであるSoltilo Bright Stars FCと共催でサッカーイベントを開催しました。女性のサッカーへの関心促進だけでなく、性と生殖性と生殖に関する健康への理解向上のため、試合終了後には生理用ナプキンを配布しました。
現地で開催された国際女性デーの恒例のパレードに参加しました。JICA事務所職員は、鮮やかなアフリカ布の洋服を身にまとい、日本の研修にも参加したことがあるカメルーン人たちとともに参加しました。力強く歩くカメルーンの女性たちの姿は、ジェンダー平等の推進とすべての人のエンパワメントの重要性を改めて実感させてくれるとともに、取り組みを続ける意識を深める貴重な機会となりました。
JICA事務所は毎年、3月8日の「女性の日」向けにアフリカの布パーニュ製のお揃いの服を作ってお祝いしています。自分たちの組織やJICAがコンゴ民主共和国で取組む全ての事業に、ジェンダー視点を取り入れていくための意識付けとしています。今年のパーニュには「Femme 8 mars(女性 3月8日)」とプリントされています。
国際女性デーを記念し、スリランカ女性局とJICAが、スリランカ南西部の商業都市マータラで女性起業家の展示会を開催。全国の女性起業家約150名が参加し、販路拡大に繋がりました。
女性のJICA研修への参加促進を目的としたセミナーを開催しました。セミナーでは、ネパール政府の関係者やジェンダー担当者が課題や対応策を議論し、またJICA研修に参加経験がある女性参加者から、日本での研修を身近に感じてもらうための発表がありました。また、JICA職員やJICA専門家向けにGESI(ジェンダー平等と社会的包摂)研修も実施し、事業や職場における取組への共通理解を深めました。
パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで、国際女性デーに合わせてジェンダー平等化に向けた市民啓発を目的としたマーチイベントを実施しました。パプアニューギニア首都圏庁とJICA、国連UN Women、オーストラリアなど、国内外の多様な組織と共催した本イベントには、マラペ首相も含めて1500人以上が参加しました。
過去にJICA研修に参加した12名の女性が日本で得た学びと現場での実践を共有する冊子を作成し、社会に変化をもたらす事例が紹介されました。また、女性のJICA研修参加者から、日本でのDXの学びを生かし、女性の農業者の経済的自立を支えるプロジェクトを紹介する動画も作成しました。プロジェクトでは女性たちが市場とつながる新しい道を開いています。
JICAラオス事務所は、国際女性デーにあわせ、ジェンダー平等や包摂的な社会の実現について考えるメッセージビデオを作成しました。
同ビデオでは、性別を問わず一人ひとりが尊重され、安心して能力を発揮できる社会の実現に向け、現地スタッフを含むたくさんの職員のメッセージを集め、Facebookで発信しました。
国際女性デーに合わせ、アイスランドのドキュメンタリー『女性の休日』の上映会を開催しました。意見交換会も実施し、人々が連帯して行動を起こすことの意義や、ジェンダー平等に向けた社会変革への理解を深めました。