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大阪・関西万博テーマウィークプログラム「世界と日本を変える力~JICA海外協力隊と外国人材と共に地域を創る~」(第一部:「地域の国際化の推進」、第二部:「多文化共生社会の実現」)

掲載日:2025.05.07

イベント |

概要

イベント名:大阪・関西万博テーマウィークプログラム「世界と日本を変える力~JICA海外協力隊と外国人材と共に地域を創る~」(第一部:「地域の国際化の推進」、第二部:「多文化共生社会の実現」)
開催日:2025年4月25日(金)
主催:独立行政法人国際協力機構 青年海外協力隊事務局
場所:大阪・関西万博テーマウィークスタジオ及びオンライン

主な参加者

第一部

開会の辞

独立行政法人国際協力機構 理事長 田中明彦

(1) 登壇者

島根県隠岐郡海士町 町長 大江和彦氏
公益財団法人 佐賀県国際交流協会 理事長 黒岩春地氏(セントルシア JICA海外協力隊経験者(以下、OVとする))
NPO 法人自然塾寺子屋 理事長 矢島亮一氏(パナマ OV)

(2) モデレーター

株式会社東美濃ビアワークス 代表取締役 東恵理子氏(バングラデシュ OV)

第二部

JICA事業概要及びOVの活躍状況説明

独立行政法人国際協力機構 青年海外協力隊事務局
次長 内山貴之

(1) 登壇者

俳優/タレント サヘル・ローズ氏
株式会社農園たや 代表取締役 田谷徹氏(インドネシア OV)
NPO 法人国際活動市民中心 新居みどり氏(ルーマニア OV)

(2) モデレーター

独立行政法人国際協力機構 青年海外協力隊事務局 局長 大塚卓哉

3. イベントの概要

本イベントは、大阪・関西万博テーマウィークプログラム「未来への文化共創」の一つとして実施しました。「テーマウィーク」とは、世界中の国々が地球的規模の課題の解決に向け、対話によって「いのち輝く未来社会」を世界と共に創造することを目的として行う取り組みであり、8つのテーマから構成されます。「未来への文化共創」は、〝多様な文化が共鳴し、未来への文化が共創されるために、私たちは何をすべきか?〟という問いに向き合うセッションです。

本イベントは、国内の社会課題解決に貢献しているOVや自治体・有識者の方々を招き、地域活性化や多文化共生社会の実現のために何ができるのか、地域での事例と共に探ることを目的としました。

田中理事長による開会の辞の後、OVや有識者によるパネルトークを実施し、OV が世界中の国々で得た知見を日本に還元し、国内外をつなぎ、活躍している状況に着目し、OV が日本社会でどのような役割を担っていけるのか、地方創生や多文化共生をテーマに議論しました。
第一部、第二部合計で約120 名が来場し、オンライン配信では平均約 200 名が視聴、開催直後の累計再生回数は約1,200回を突破し、OV の他、万博来訪者に対して、JICA の活動や、多文化共生や地方創生に関する OV の取組を周知する機会となりました。

4. 第一部「地域の国際化の推進」の主な内容

2024年度の第 2 回 JICA 海外協力隊帰国隊員社会還元表彰で地域活性化賞を受賞された東氏がモデレーターとして進行、OV経験が地域活性化に活かされている点や、海外とつながったことによる活動地域の 20 年前との変化、社会の潮流の変化、今後の社会や OV への期待が語られました。

海士町長の大江氏は、町にとっての国際交流を「意志ある未来をつくるための仲間づくり」と表現され、 OV が海士町に移住し、地域の魅力発信やローカルな問題への気付きに貢献していると報告されました。

パネルトークでは、OV の地域への移住が外国人を地域で受け入れることへのハードルが下がる要因になっていることや、OV経験が人と人との信頼関係を築くための小さいアクション(外国人への声かけ等)を起こすことにつながるとの発言がありました。

5. 第二部「多文化共生社会の実現」の主な内容

冒頭、JICA 海外協力隊の 60 周年記念動画を上映し、内山次長からJICA の活動概要や OV の活躍状況を紹介しました。
パネルトークでは、各登壇者の活動紹介後、「JICA海外協力隊経験が多文化共生社会の実現」に生かされている点や日本社会の潮流の変化、協力隊経験者への期待、「多文化共生」という言葉に対する意見が語られました。

特に海外でマイノリティであることを身に染みて感じた経験や、2 年間という長期間、現地で共にその国の人々と暮らした経験が多文化共生に対する取組を進める上で貴重な力であることや、協力隊 OV 会のような人と人のつながりが個人の活動を大きくして、社会還元活動を広めていく力になることが言及されました。

本イベントは、国内の社会課題解決に貢献しているOVや自治体・有識者の方々を招き、地域での事例共有とディスカッションをすることで、地域活性化や多文化共生社会の実現のために何ができるのかのヒントを得る機会となりました。

JICAは今後も地域活性化や多文化共生社会の実現のため、JICA海外協力隊の知見を活かすべく様々な取り組みを継続していきます。

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第一部 田中理事長による開会の辞

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第一部 パネルトーク(左から大江氏、黒岩氏、矢島氏、東氏)

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第二部 パネルトーク(左からサヘル氏、田谷氏、新居氏、大塚局長)

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黒岩氏が所属する佐賀県国際交流協会で本イベントのオンライン配信が上映されている様子