国連地雷対策サービス部と連携覚書を締結-アフリカにおける地雷・不発弾対策支援を拡大-
掲載日:2025.06.23
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独立行政法人国際協力機構(JICA)は、6月11日、国連地雷対策サービス部(以下、UNMAS)と連携に関する覚書を締結しました。署名は、JICA本部にて、アイリーン・コーンUNMAS部長と安藤直樹JICA理事との間で行われました。
今回の覚書は、両機関の更なる連携強化を図り、人道援助と開発協力の相乗効果を発揮し、カンボジア地雷対策センター(CMAC)の協力も得て、アフリカでの研修や、中東地域等での協力も検討していくものです。
JICAは、世界有数の地雷・不発弾被害国であるカンボジアに対し、1998年から支援を行っています。現在は、CMACの知見や技術を活用し、ラオス、コロンビア、ウクライナ、エチオピア等の地雷・不発弾対策活動に取り組んでいます。一方、UNMASは、地雷・不発弾の除去や被害者支援、危険周知等を行う国連機関であり、アフリカにおいて地雷・不発弾に関する回避教育、除去活動と政府組織の立ち上げや研修を行っています。今回JICAとUNMASが連携を強化することで、両機関の強みを活かしてこれまで以上に効果的な活動が可能となります。
(1)定期的な情報共有の実施
(2)関連ワークショップ・研修の実施
(3)各種イベントの共催
(4)アフリカ諸国への協力におけるCMACと三機関連携(研修実施、知見共有、機材操作研修、モニタリング等)
今年は戦後80周年の節目の年であり、また日本は今年の対人地雷禁止条約(オタワ条約)締約国会議の議長職を担っています。8月には第 9 回アフリカ開発会議(TICAD9)も控えています。JICAは、アジアでの知見を活かして人々が安心・安全に暮らすことのできる社会の実現に貢献すべく、UNMAS等のパートナーと連携して、アフリカにおける地雷・不発弾対策に取り組みます。
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