ケニアのノースイースタン州に位置するダダブ難民キャンプでは30万人近いソマリア難民が収容されていますが、流入する難民の増加によってキャンプは拡大を続けています。
自然環境及び治安の悪化などによってキャンプ周辺に居住するホストコミュニティは難民キャンプから負の影響を受けているほか、援助を受けているキャンプ内の難民と、厳しい自然環境の中で行政サービスが行き届いていないホストコミュニティ住民との間での生活環境の格差が問題となっています。
JICAでは、ホストコミュニティのニーズが最も強い給水事業に着目し、本プロジェクトにおいて11ホストコミュニティでの深井戸給水施設建設、溜め池建設、給水車の調達、維持管理及び衛生向上のための研修を行っています。
これにより、ホストコミュニティ住民約28,400人への給水量及び衛生環境が向上し、難民キャンプ拡大に伴うホストコミュニティとの対立が緩和されることが期待されます。