地域に根ざした行事

みなこいワールドフェスタ

駒ヶ根市は「青年海外協力隊訓練所があるまちづくり」を進めています。その一環として毎年秋、駒ヶ根協力隊を育てる会を中心に、駒ヶ根青年海外協力隊訓練所、駒ヶ根市、駒ヶ根青年会議所等で実行委員会を結成し、国際交流イベント「みなこいワールドフェスタ」を開催しています。既に2015年には22回を数える、歴史あるイベントとなりつつあります。

「みなこい」は上伊那地域の宮田村、中川村、駒ヶ根市、飯島町の4市町村の頭文字をとったものです。毎年10月の第3週が「みなこいワールドフェスタ週間」で、4市町村で様々な国際色あふれるイベント、(「地球の料理教室」やパネル展など)が行われます。

最終日の日曜日は、JR駒ヶ根駅前の大通りを会場とした「国際広場」が行われます。駒ヶ根訓練所で派遣前訓練を受けた元協力隊員が全国から集まり、ニジェール、バングラデシュ、ネパールなどの派遣国の食べ物を作って売るブースが大人気。また、途上国について学ぶスタンプラリーや訓練所の語学講師が子どもたちに外国語を教えるブースも。派遣前訓練中のJICAボランティア訓練生がボランティアとしても大活躍。ワールドステージでは訓練生が司会となり様々な国のダンスや音楽が披露されます。この日は市民の皆さん一体となって、駒ヶ根が国際色で彩られる一日です。

「中学生体験入隊」

毎年駒ヶ根協力隊を育てる会が主催する、駒ヶ根訓練所での長野県内の中学生約30名が一泊二日で派遣前訓練の疑似体験をする研修。語学訓練体験や派遣前訓練中の訓練生との交流、国際理解ワークショップなどを通じ、将来国際協力の仕事や協力隊を目指す若い世代を育てることを目的としています。これまでも「中学生体験入隊」を経験した生徒が後に青年海外協力隊員となるなど、駒ヶ根から国際協力に携わる若い世代が生まれています。

「駒ヶ根市中学生海外派遣国際交流事業への協力」

平成3年度より駒ヶ根市教育委員会では市内の中学生を海外へ派遣し、長きにわたり国際協力友好都市協定を結んでいるネパールのポカラ市へ市内の中学生を派遣しています。毎年8名前後の中学生がネパールで約1週間、現地の方との交流、ホームステイなどを通した異文化体験など、貴重な経験をしてきています。研修中はJICAネパール事務所の訪問や、ポカラ市付近で活動中の青年海外協力隊の現場を訪れてもらい、JICA事業や国際協力について理解を深めてもらう支援をさせていただいています。2014年にはこの研修の体験を「JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」で作文にした市内の生徒さんが審査員特別賞を受賞するなど、未来の国際協力に携わる人材育成の一助となっていることは大変喜ばしいことです。

「駒ヶ根訓練所を活用した語学キャンプ」

駒ヶ根市がJICA駒ヶ根の連携事業として2015年度から始めた「語学キャンプ」。JICAボランティアが活動するために学ぶ実践型の語学(英語)を教える機能をもつ訓練所で、市民の方々の語学力向上につなげてもらい、JICA駒ヶ根の事業を広く知ってもらうことを目的として始まりました。2016年2月、3月に21名の方々が4回連続講座で、JICAボランティア訓練生に指導をしてきた講師から英語を学びました。

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みなこいワールドフェスタ「国際広場」にて、訓練所の語学講師が世界のことばを子どもたちに教えます。

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中学生体験入隊の参加者の皆さんと。

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2014年エッセイコンテストの審査員特別賞を受賞した山本一葉さん。昨年11月に行われた協力隊50周年記念式典にて天皇皇后両陛下の前で次世代からのメッセージを述べました。

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学生さんからシニア世代の方まで一緒に生きた英語を学びました。