訓練生インタビューvol.24~2021年度4次隊 釣本みずきさん~【正しい知識を誰かが伝えなければいけない】

【写真】釣本 みずきさん隊次:2021年度4次隊 派遣予定国:マダガスカル 職種:看護師
釣本 みずきさん

JICA海外協力隊に参加した経緯を教えてください。

私はずっと日本にいたいと思っていました。しかし看護師2年目の時、海外で活動している人と話す機会がありました。開発途上国では知識や物資などが足りず、怪我などをしても適切な処置がされない場合があります。その話を聞いて、正しい知識を誰かが伝えなければならないと感じました。そして誰かが行けばいいのではなく、それを聞いた者が支援に行くべきだと考えるようになりました。協力隊の説明会で、自分の知識や技術を活用できることを知り、応募を決めました。

応募時に不安だったことは何ですか。

応募時に不安はありませんでしたが、コロナで延期になった時には、本当に自分の人生はこの道で良いのかと悩みました。しかしこの1年間で、自分自身の考えや周囲の環境を整理して、訓練に臨むことができました。

駒ヶ根訓練所での訓練生活はどうですか。

〇個性豊かな同期たちに出会うことができ、色々な価値観や考え方を知りました。また、訓練所スタッフに協力隊経験者が多いからか、訓練生も含め個性を認め合える素敵な場所だと思います。訓練生活では、自分が思っていた以上にメンタルが落ちやすいことや、頑張り過ぎることを知ることができました。また訓練所での人間関係を通して、ある程度の衝突はありつつも、譲歩し合って現地でも溶け込んでいくんだろうなと感じることができました。コロナ禍でなかなか話し込むことができていませんでしたが、訓練終盤になり、やっと同期と深い話ができるようになりました。朝から晩まで一緒に勉強している仲間がいるので、切磋琢磨して自分の実力以上に頑張れていると感じます。

任国での活動、帰国後のキャリアプランを教えてください。

【画像】保健センターに所属し、現地の保健ボランティアと共に感染症や疾病予防啓発活動を行っていく予定です。先輩隊員が栄養改善の活動を行っていたと聞いたので、その活動も継続できればと思っています。その他に、近隣の学校で手洗いや歯磨きなどの保健衛生に関する指導も行っていきたいと思います。大人に伝えるのも大切ですが、将来大人になる「子どもたち」に今教えることで、その子たちが更に次の世代に伝えていくことができるようにしたいと考えています。

 帰国後についてですが、2年間の協力隊で自信を持つことができれば今後も国際協力の分野に進みたいと思っています。その他には、不安を抱えて病院を受診している外国人のサポートをしていきたいと思います。また、私の経験を友達や子供たちに伝えていくことも大事だと感じています。自分の経験や学びを伝えていくことで、聞いた人がその国のことを知り、国際協力や世界に興味を持ってもらうことができたら嬉しいです。