訓練生日記【පුළුවන්! -私のチャレンジ日記-】vol.3~2022年度4次隊 倉田桃子さん~

【写真】倉田 桃子さん隊次:2022年度4次隊 派遣予定国:スリランカ 職種:青少年活動
倉田 桃子さん

修了式

修了式の様子。ステージには訓練生の派遣国の国旗が並べられています。

同じ生活班のメンバー。心からありがとう!

訓練最終日には修了式があり、訓練生一人一人に修了証書が授与されます。42名全員が修了証書をいただくことができ、訓練生という立場から、晴れて海外協力隊員となることができました。
訓練生代表の答辞では訓練の最初の頃を思い出してうるっとしました。そして最後の隊歌演奏は今までで一番素晴らしいものとなりました。達成感に包まれ、感無量です。

訓練で得たもの

日本の地域が抱える課題について訓練生同士で意見交換。多様な意見が出て良い気づきに繋がりました。

生活班のミーティング。週に1度集まり、訓練生活での問題解決や提案などは自分たちで行ないます。メンバーそれぞれに役割があり、皆が自主的に行動していました。

訓練は自分と向き合い続けた2ヶ月で、語学の習得だけではなく、自分の得意なことは活動に活かし苦手なことにはどう対処するのか、実践して成功体験を得ることができました。

訓練の7割を占める語学授業の他に、必修講義や職種別の授業があります。選択講座も豊富で、外部の講師の方々のお話を聞いたり、身体を動かして実践したり、訓練生同士で意見を交換する時間もありました。また、生活班での活動や訓練生の自主講座、自分たちで企画するイベントなど、自主性やコミュニケーションの力をアウトプットする場もありました。
もちろん語学の課題やレポート、毎週のミニテストもあったため、忙しい日々の中でどのように取捨選択・優先順位付けをして乗り越えていくか、やりたいことをいかにやり切るか、それ自体が挑戦でもあり良い体験となりました。

私が苦手と感じていることは、大勢の中で率先して意見を述べたり何かをリードすることと、素早くアクションを起こすこと。色々と気にしたり考えすぎて時間がかかったり、緊張して行動できないことも多いです。しかしこのような場面は、今後活動する際にも直面すると予想され、少しでも慣れておきたいと思いました。訓練所には素晴らしい訓練生とスタッフの皆様の支えがあり、たくさんの実践の場があったことで、これらのことにも心置きなくチャレンジすることができました。隊歌の練習をリードすること、訓練生思い出ムービーの企画・撮影・編集、他の訓練生の活動をサポートすることなどを通して、苦手だと思っていた場面も工夫すれば形になることを実感し、自信を持つことができるようになりました。環境の良さと素敵な出会いに感謝しています。

次はスリランカで行動ができるのか、環境は大きく異なりますが、チャレンジしたいと思います。

語学の勉強を続けられる理由

訓練所を発つ日の朝、語学の先生方と。2年後に帰国した際またお会いしたいと思います!

語学の勉強を継続して行い最終試験を乗り越えられたことは、訓練所で得られた大きな成功体験の一つです。
勉強を楽しく続けられている理由は、「スリランカに生きる人々とコミュニケーションを取りたい」という明確な目標があり、自分が現地の方と話す姿をイメージすることができるからです。また、自己紹介や日本についての紹介、自身の職種に関することなど、今後話す機会が多い内容について、原稿を書いたりスピーチの練習をしたりすることもできました。現場で活きる言葉を学んでいると感じています。

私が派遣されるスリランカは、国が財政破綻し、生活が苦しい方々もたくさんおられます。それでも人々は明るく元気に生きていると聞き、見習うことも多いだろうと思います。現地の人々と同じ生活をして同じ目線で生きることで得る気づきから、自分にできることをやりたいと思います。
本番はこれからです。不安もありますがワクワクする気持ちの方が大きいです。「පුළුවන්!(ぷるわん!)できる!」と未来を信じる気持ちを胸に、笑顔で行ってきます。